才能について例えば自分の内に何かしらの素質を垣間見たとして、俺はそれを才能と呼ぶことに躊躇してしまう。人生は半ばを迎えており、それが才能であるならば実を結んでいて然るべきだからだ。 しかし才能の開花は若者の特権ではない。それが50代で、あるいは80代で大成することだってあるだろう。ならば私たちは生きていく限り、才能を才能として誇って良いのかも知れない。