声優タレント化の弊害 | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

近年では、声優がアニメ番組以外のメディアで顔出ししているのを頻繁に目にするようになった。つまり今やアニメキャラを見れば、その声優の名前から風貌からプロフィールまで分かってしまう訳だ。その結果、例えば中年期を迎えた女性声優が女子高生の役を演じていると、少し違和感を覚えてしまう。それは極めて失礼なことだとは存じつつも、実際にそのような認識は俺だけではなく、わりと広範的なものなのではないかと思うのだ。

 

俺の幼少時代、アニメの少年や少女の役を50代60代のベテラン声優が演じるのは普通のことであった。もちろんそれは、人によって向き不向きがあるだろう。しかしそれを試す機会も与えられず、ある一定年齢に達した声優が一斉に活躍の場を失ってしまうのだとしたら、それは声優タレント化の大いなる弊害である。またその傾向が男性声優よりも女性声優の方が顕著であることを考えると、ジェンダー格差問題にも繋がるのではないか。