中国経済がいよいよ破綻の兆しを見せている。俺は安全保障上の観点から、どのような形であれ中国の中長期的な経済的・軍事的凋落を望む。しかし識者たちはこれを歓迎しない。なぜなら食料や日常品のほとんどを中国に依存する私たちにとって、中国経済の崩壊は混乱と困窮を意味するからである。
けれど俺は思うのだ、何を今更言っているのかと。過去30年間、日本人は豊かさを失いながら生きて来たではないか。そして若者たちは正社員就職やマイホーム購入に固執せず、安価で趣味を充実させる新たなライフスタイルを確立したのだ。しかしそのような日本人の順応性を以てしても、戦火で命を失っては生きられまい。一体どちらが真に憂うべき問題なのか。