友人に「量子論って何?」と聞かれ、めちゃくちゃ説明に困った俺!! | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

以前まだ周り中が独身だった頃、俺は友人を家に呼び酒を飲みながら、しばしば学術的な話題で盛り上がったものだ。それは例えば法律であり、心理学、政治経済、そして物理学などだ。

そして俺は過去2人の友人に聞かれたことがある、「量子論って何?」これは回答に困った。何せ俺は量子論などサッパリ理解しちゃいない。いや俺に限らず、世界中の物理学者を見渡しても、量子論を感覚的に正しく理解している者など一人もいないだろう。それほどまでに奇妙奇天烈な理論なのだ。

俺はとりあえず説明を試みる。「ある粒子Pはある時刻tにおいて1か所に確定的に存在はせず、地点Aに50%、地点Bに30%、地点Cに20%と確率的にバラバラに存在している。そして観測者が粒子Pの位置を観測した時、初めて地点Aに収束して確認される。そのような粒子の性質を前提とした素粒子の力学が量子論だよ」。

しかし当然のことながら、「そうだったのか!よく分かった!」とはならない。「観測しようがしまいが粒子Pは始めから地点Aに存在してるに決まってるだろ!」まあ、そうなるだろう。俺だってそう思ったわ。

俺は友人の理解を促すために、次のような個人的解釈を付け加えた。「物理学者たちが素粒子の運動を観測していたところ、素粒子がそれまでの理論では全く説明のつかない不可解な動きを見せた。そこで”粒子は確率的に存在する”というトンデモ理論を打ち立てたら、それらの謎が全て説明できた。だから便利だから物理学者は量子論を採用した。要するに観測結果を説明するためのこじつけ理論だね」。すると友人は一応納得してくれた。

しかし今でも自問する。「”量子論はこじつけ理論”、俺の解釈は正しかったのだろうか?」いや素人玄人問わず、量子論の解釈に正解も間違いもないだろう。繰り返すが、世界中の物理学者が誰一人として、感覚的には理解できていないのだから。