もしアウシュビッツ強制収容所がドイツ国内にあったら、ヒトラーの悪行は今日まで知られてなかった!? | まきしま日記~イルカは空想家~

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ちゃんと自分にお疲れさま。

アドルフ・ヒトラーといえば、第一次大戦後の1920年代から第二次大戦にかけてナチスドイツを率いた、言わずと知れた20世紀最悪の独裁者である。ヒトラーの悪名を決定づけたのは、ユダヤ人大量虐殺である。その数は実に200万人とも言われている。

さて、ユダヤ人虐殺の舞台となったアウシュビッツ強制収容所、それが在るのは実はドイツ国内ではない。当時ドイツの占領下にあったポーランド南部である。そしてポーランドは終戦と同時に旧ソ連の統治下に入り、アウシュビッツ強制収容所は公開された。終戦時ドイツ国民でさえ、収容所の実態はほとんど知らなかったという。そして俺はふと思った。「もしアウシュビッツ強制収容所がドイツ国内にあったら、ヒトラーのユダヤ人虐殺は隠遁され、その悪行は今日まで知られていなかったのではないか」。

大量虐殺の隠蔽、そのようなことが果たして可能なのか。俺は可能であったと考える。物的証拠さえ消してしまえば、少なくとも公的糾弾は免れただろう。例えばソビエト連邦が戦後からその国家崩壊に至るまでの間にどれほどの非人道的な政策を行い、そしてそれを秘密裏に握り潰して来たか。いまだ世界はその全容を知らないのだから。