現在、日本で最も多くのCDを売上げるのはAKB48、乃木坂46、欅坂46である。それに追随するのが、嵐を筆頭とするジャニーズ勢だ。
ではそれに続くのは一体誰か。カテゴリーとして勢いがあるのは、アニメ声優のキャラソンである。シングル初動売上5万枚超。AKBら規格外のモンスターを除くなら、これは大ヒットと言っても決して過言ではない。
CD売上氷河期のこのご時世、なぜアニメのキャラソンはこんなにも売れるのだろうか。
あくまで俺の個人的見解であるが、アーティストの楽曲が評価される最大の要因はズバリ歌詞のストーリー性、メッセージ性である。
例えば俺の青春時代、90年代~00年代に関して言うならば、Mr.Children、浜崎あゆみなどの歌詞は実にメッセージ性に富んでいた。
しかしである。歌詞のストーリー性、メッセージ性に説得力に持たせるにはそれに見合うだけのバックボーンが不可欠だ。いかにミスチルの曲がメッセージ性に優れていようとも、たかだか1曲5、6分の歌詞に込められる言葉の量には限界がある。それは到底小説1冊分に及ばない。
一方、アニメのキャラソンにおいてはアニメ作品そのものがバックボーンとなる。たとえ出す曲の歌詞自体は薄っぺらくとも、アニメ作品の背景がそれを補って余りあるのである。
◆歌手別シングル・アルバム総売上
1位 B'z 8233万枚
2位 Mr.Children 5953万枚
3位 AKB48 5751万枚
4位 浜崎あゆみ 5067万枚
5位 サザンオールスターズ 4894万枚
6位 DREAMS COME TRUE 4356万枚
7位 松任谷由実 3948万枚
8位 GLAY 3853万枚
9位 ZARD 3746万枚
10位 安室奈美恵 3700万枚
11位 宇多田ヒカル 3622万枚
12位 SMAP 3518万枚
13位 嵐 3343万枚
14位 CHAGE and ASKA 3141万枚
15位 松田聖子 2966万枚
16位 L'Arc-en-Ciel 2927万枚
17位 globe 2893万枚
18位 Kinki Kids 2606万枚
19位 中森明菜 2538万枚
20位 TUBE 2455万枚
ちなみにかくいう俺は、アニソンには全く精通していない。ついでに言うとAKB、ジャニーズらアイドル勢の曲もサッパリだ。そんな俺はさしずめ”昭和原人”。ウホウホ。