漫画・アニメ『ドラえもん』。日本アニメ史上最も有名な小学生と言って良いだろう主人公・野比のび太。
勉強もダメ、運動もダメ、何をやってもドジばかりのぐうたら少年であったが、ドラえもんとの出会いによって更生し、やがて静香と結婚し子供を設けて、立派に一家を支える父親へと成長する。
きっと多くの人がこう言うだろう。「のび太は他力本願でドラえもんのひみつ道具に頼って甘えているだけである。輝かしい未来もひみつ道具のおかげに過ぎない」。
しかし俺はそれに対し断固として否を唱える。いじめっ子のジャイアン・スネ夫、意中の女の子静香、そして0点の答案。これらが一度でもひみつ道具によって根本解決したことがあるだろうか。毎回のび太は悪ノリして道具を乱用、そして必ず最後はしっぺ返しを喰らってしまい、都度そこから教訓を得ている。
確かにのび太はドラえもんとの出会いによって成長した。しかしそれは便利なひみつ道具だけによるものではない。ドラえもんという唯一無二の親友、決して揺らがぬ理解者を得たからではないだろうか。
友人や恋人、大切な人の顔を思い浮かべて欲しい。たった一人でも自分のことを分かってくれる存在がいるだけで、それが自信となり人はどのようにだって変われるのだ。
◆日本を代表するアニメといえば?
(「gooランキング」より)
1位 ドラえもん 3815票
2位 サザエさん 2856票
3位 ONE PIECE 2304票
4位 ドラゴンボール 2088票
5位 それいけ!アンパンマン 485票
6位 鉄腕アトム 468票
7位 名探偵コナン 444票
8位 ポケットモンスター 420票
9位 ルパン三世 366票
10位 宇宙戦艦ヤマト 315票 ※以下略
さて、まきしま現在37歳。のび太のパパ、ママとほぼ同い年になってしまった。けれど大人になった今でも時折ふと思ってしまう、「はぁ、こんな時にドラえもんがいたらなぁ」。
しかしそれはひみつ道具だけが目的ではない。ドラえもんという、どんな時も理解してくれる親友を欲するのである。