世の中には「今度一緒に食事でも行きませんか?」という誘い文句がある。そしてそれは主に異性に対して使うものだ。俺は女性に言われたことも女性に言ったこともないのだが、その実現率は限りなく0%に近いと言って良い。
一方、主に男同士に限るのだが「今度一緒に飲みに行かないっすか?」。これは経験上、かなりの高確率で実現する。全く同じことを言っているように思える「食事でも行きませんか?」と「飲みに行かないっすか?」、なぜ前者は実現率が低いのだろうか。
(1)全く崩さない敬語
ガチガチの敬語を使い合う関係から二人きりの食事というあり得ない一足飛び。一体何個のハードルをすっ飛ばしているのか、これはあまりに実現性に乏しい。
(2)「食事でも」という曖昧さ
「食事でも」という語の広範性。それは純粋に食事を指すのか、それとも飲みを指すのか。食事なら軽食を指すのか、ガッツリ飯を指すのか、あまりに不確定要素が多すぎる。誘い手は始めから実現させる気など毛頭ないだろう。
以上の吟味の結果、俺が思う見込みのある女性からの誘い口調は「今度飲みに連れてってくださいよぉ?」。これを言われたら男性諸君は、その実現もその後の展開も大いに期待して良いだろう。Good luck!!