運動神経はゼロに近いが、瞬発力だけは異様に長けていた俺!! | まきしま日記~イルカは空想家~

まきしま日記~イルカは空想家~

ちゃんと自分にお疲れさま。

もう10年以上も前になろうか。友人と慣れないテニスをしていて言われた。「テニス自体は超下手なのに、あり得ないくらい動きが速くて打点が高い。まるでラケットを握った猿だ」。


学生時代、俺は運動神経はゼロに近かったのだが、どういう訳だが瞬発力だけは異様に長けていた。高校のスポーツテストでは、垂直跳び72cm。これはクラスで一番の記録だった。


よって体育において、幾分マシだったサッカーでは初速で相手を抜き去るドリブラーとして、ド下手だったバスケではシュートは入らないがリバウンダーとして、バレーボールではスパイクは打てないがブロッカーとして、それなりに重宝されていた。


しかし加齢というのは残酷だ。そしてあらゆる身体能力の中で、最も早く衰えるのが瞬発力である。25歳になった頃には、俺の友人に対する速さや高さの優位性はほとんどなくなっていた。


久しく運動をしていない。また友人とサッカーをしてみたい気もする。けれど完全に瞬発力を失った俺がボールを蹴っても、悲惨な現実を目の当たりにするだけなのかも知れない。