2018年W杯アジア地区予選がいよいよ佳境を迎えている。アジア地区の出場枠は4.5ヶ国、勝敗当落はいまだ混沌としているが、実力で言うならオーストラリア、日本、韓国、そこにイラン、サウジアラビアあたりが絡んで来るだろう。ところで誰もが疑問に思っているのではないか、「なぜオーストラリアがアジア地区予選で戦っているのか」。
冒頭にも書いた通り、アジア地区の出場枠は4.5ヶ国である。この「0.5ヶ国」が一体何を意味しているのか。それはアジア地区で4位以内に入れば文句なくW杯出場、しかし5位だった場合は他の地域の次点国と大陸間プレーオフで戦い、それに勝たなければW杯に出場出来ないということだ。ちなみにアジアで5位となった場合、北中米カリブ海4位の国とW杯出場のラストチャンスを賭けて試合をすることになる。
そして最も悲惨だったのがオセアニア地域である。オセアニア地区の出場枠はなんと0.5ヶ国。たとえオセアニア地区予選で1位になっても他の地域、この場合南米5位の国と戦って勝利しなければW杯出場とならないのだ。
オセアニア地区の絶対王者・オーストラリアにしてみれば、「冗談じゃない。なぜ自分たちより格下のアジア各国がW杯本戦出場していて、自分たちが予選落ちなんだ」。かくしてオーストラリアはアジアサッカー連盟に加入を申請、これが承諾されオーストラリアは晴れてアジア地区予選に参加することになったのだ。
しかしそうだとしても「オーストラリアがアジア代表に」、やはり腑に落ちない。そして何より「出場枠0.5ヶ国」というのが実にややこしい。俺は思う。W杯アジア地区予選を廃止し、アジア・オセアニア地区予選としてはどうだろうか。出場枠もアジアの4.5ヶ国とオセアニアの0.5ヶ国を合わせて5ヶ国。実にシンプルで分かりやすいではないか。