入院病棟に絶対になくてはならないものとは何であろうか。個室だろうか、ベッドだろうか、それとも各種医療器具であろうか、全て否だ。病棟に必要不可欠なもの、それは”天使”である。
”天使”とは広義では女性スタッフのことを指す。しかし厳密に言うならば、全ての女性スタッフが”天使”になれる訳ではない。女性スタッフの中でも極めてラブリー値が高い、ごく限られた者だけが”天使”の称号を与えられるのだ。
ちなみに、俺が入院していた病棟にも”天使”はいた。そりゃあもう、存在そのものが癒しの結晶であった。ところが悲しきかな俺は、容態も素行も全く手のかからない優等生。ほとんどスタッフの手を煩わせることなく、早々に退院してしまった。
チクショー、俺だって本当は体の隅々まで”天使にあれこれかまって欲しかったんだ。次はもっと大病で入院してやるからな、それまで待ってろよマイ・エンジェル!!