もう2年ほども前になろうか、日曜朝フジテレビで『ドラゴンボール超』がスタートした。ちなみに俺は、ドンピシャで『ドラゴンボール』世代だ。同作18年ぶりの新シリーズ、俺は期待に胸を高鳴らせつつ初回から視聴、そして2話で観るのをやめてしまった。それほどまでに酷い出来だったのである。
さて先日、たまたま久しぶりに『ドラゴンボール超』を観たのだが、これがますます以ておかしな展開になっていた。「宇宙サバイバル編」、各宇宙の代表戦士が1チーム10人でバトルロイヤル形式で戦う「力の大会」に悟空らも参戦。悟空はチームのメンバーを集めるべく、せっせとクリリンやら人造人間18号やらをスカウトしていたのだ。
しかしながら、この設定にはツッコまずにはいられない。「バトルロイヤル形式のチーム戦って、どう考えても無理あり過ぎだろ」。1対1ずつの10回戦ならばまだ分かる。けれど10人対10人の戦いが成立するためには、あまりに個々の戦闘力差があり過ぎる。それこそ悟空、悟飯、ベジータクラスがドンパチかますバトルにおいて、クリリンなんて10人いようが20人いようが変わらないのではないか。
ボブ・サップと朝青龍が殴り合っているリングの上を、園児数人がわらわらとうろついても危険なだけだ。まあそれで今の子供たちが楽しめているのなら、オールドファンの口出しなど野暮なだけなのだが。