私の夫はあまり感情を表に出す人間ではないように思います。
ひょうひょうとしている、という表現がしっくりくる感じです。
仕事等で辛いことがあっても、悩むことがあってもじっくり考えはするものの、反省しても後悔しない、考えてもどうしようもないことはいつまでも考えない、とすぐ切替。
私みたいにウジウジ、どうしよう~、やってしまった~、、、と答えがでないものを長く考えるような人間にとっては憧れるようなところです。
彼の涙を見たのは出会って5年の中で一度だけ。
(結婚前のいろいろで別れ話をしてしまった時)
それが先日、二度目の涙を見てしまいました。
彼はとある高専を卒業しています。
私も詳しくはよく分からないのですが、JWでは大学進学は良いとされないとのこと。
そのためか、同じ高専にはJW仲間が多かったと聞いています。
夫は高専時代の友達(JWでない人がほとんど)とよく集まっています。ある日いつものように飲み会に出掛けました。
帰ってきたのは午前2時ぐらいだったかなーと思います。
もちろん酔っ払っていてご機嫌だなぁと思っていたのですが、ベッドに入るなり落ち着いて語り始めました。
どうやら家までは車で来ていた友達に送ってもらい、家の前で1時間以上話し込んでいたそう。
その友達は同じクラスのJWだったYくん。
もう卒業後10年近く会っていなかったYくんが、どうしたのか久しぶりに飲み会に来た。
Yくんは2世で今もなお現役だそう。
学校内で彼と仲の良かったJW(みんな2世)も聞くと皆現役。その仲間たちの中でも夫がJWを離れたらしいというのは何となく知られていたことのようです。
夫はそもそも自分はJWの何も信じていないし、母が信じてはいるものの自分にはもう関わらせないでほしいと伝えており、全く後悔もなく幸せだと伝え、思わずYくんにも生き方に後悔はないのかと聞いてしまったそう。(酷なことを聞いてしまったと後で悶絶)
「もちろん後悔ない」
Yくんは答えました。
夫はどこかでJWであることの生きづらさを垣間見せてくれるのではないかと期待したのかもしれません。
その話をした後、夫は急に泣き始めました。
「みんな俺なんかよりよっぽど優秀だったんだよ。JWでなければ、2世に生まれなければ、もっともっと広く活躍できる人なんだよ。でも彼らにはできないことが多すぎる。2世は自分でJWを選んだんじゃない、親がJWだっただけ。生まれた時から自分にとって絶対の親がJWだっただけなんだよ!なんでこうなったのかなー。どうにもならないのかな。もったいない…。あんなに優秀で、優しい人たちが…」
お酒の力もあったのでしょうが、泣きながら強い口調でずっとこのようなことを言い続け、赤ん坊のように泣き疲れて寝てしまいました。
ひょうひょうとした夫から初めて感じたJWへの怒り、憤り、苦悩。
2世の彼が抱えた何か重たいものは、きっと私が想像してきたものをはるかに超えるのだろう。
結婚前はずっと考えていたJWのこと。
初めて見た彼のあの泣き顔を思い出し、またいろいろと考える日々となりました。
