田舎じゃないけど、都会じゃない。

そんな町で育った。


両親は好きだったけど、喧嘩は耐えなかった。

母親が出て行くと言ってダンボールにまとめ始めた荷物を見るのが辛かった。

「おとーさんと離れるの嫌だ」って母親に言ったことは今も後悔してる。


母親には毎日父方の祖父母の悪口を聞かされた。

だから父方の祖父母は好きじゃなかった。それは今も変わらない。

祖父は死んだが祖母は病院で入院生活を送っている。


母親のことは好きだけど、母親のようにはなりたくないとずっと思って生きてきた。




私達家族は父親、母親、私、妹の4人家族。

私の小学校入学に合わせて4人で引越しをした。


新しい小学校では嫌な思いを何度もした。


給食を食べる時のグループ。

近くの席の子と机をくっつけて食べる。

私のグループで女の子は私以外いなかった。


今だったら、そんなこと気にもしないけど当時の私はそれがすごく苦痛だった。

小学生の男の子が女の子をからかう。その程度だったけれど、私はそのグループの男の子のことも大嫌いだったし、その辺の配慮してくれない先生も大嫌いだった。


小学校に入学して最初の頃は午前中までの授業だった。

グループで家まで帰るが、大半の子は途中までお母さんが迎えに来ていた。

うちの母親は仕事に行っていたので、迎えに来てもらったことはなかった。

みんながうらやましかった。


ろくに友達も作れなかったけど、一人だけ仲良くしてくれた男の子がいた。




小学2年の時、変な男の人に出会った。

家に帰宅中、突然声をかけられた。


「カコって知ってる?」


・・・過去?・・・加古?

現在過去未来の過去なのか、名前なのか・・・


私が「わからない」と答えると、その男は教えてあげるからこっちにおいでと人目につかない所に私を呼んだ。


ものすごく怖かった。

それでもついて行ったのは、言うこと聞かないと殺されるって思ったから。


その男に「絶対こっち見たら駄目だよ。」って言われ、その男は私の背後にまわった。

そして私の背中辺りに男の部分をあててきた。


一向に私から離れないソレ。

私は怖くなって逃げようかと思ったけど、逃げ切れる相手じゃないと思った。

子供の私が走ったって大人から逃げれるわけがない。

幼かったけど、物事の判断は昔から冷静に出来る子供だった。

昔から泣き喚いたりしなかったし、泣く前に考える子供だった。


私は男の方は振り向かないようにして「お母さんが家で待ってるから帰るね。」と男に告げると、男は「またね。」と言ったので男の方を振り向いた。


男の顔だけ見て私は手を振りながら後ずさりして帰宅した。


当時私は何が起こっているのか理解出来ず、背中に何か当てられたってことしか分かりませんでした。

この時の感情は怖い以外何もなかったし、今考えると手を振る余裕がよくあったな・・・と思う。

でも怖いからこそ、そうやって私は何も分からないよって素振りを男に見せたのだと思う。


鍵っ子の私は、家に帰っても誰もいない。

それでも「お母さんが待ってる。」と言ったのは、そう言えば男も少し怯むんじゃないかと思ったから。

そう言えば家まではついてこないんじゃないかと思ったから。。。

母親が仕事から帰ってきても、この事は言えなかった。

両親に心配させたくなかったし、何で黙ってついて行ったのか、何で大人しく言うこと聞いたのか、何かしら怒られると思ったから。


結局このことを友達に言うと、友達が先生に言ってしまったので私は先生に状況を話すことになった。

それでも親には黙っていたのに、近所のお母さんがこのことを私の母親に言ったのでバレてしまったけど・・・(汗)


それからも私は表面上だけの友達は何人も作ったけど、本当に信頼できる友達は一人もいなかった。

ただ何となく毎日を過ごした。


毎日楽しいわけでもなかったけど、つまらないわけでもなかったが学校はあまり好きじゃなかった。

家が1番大好きな場所だった。

はじめまして、綾〈アヤ〉と申します。


今まで何度もブログで今までの出来事を書こうと思いました。

でもいつも、ある所で止まってしまうんです。

これ・・・書いて大丈夫かな・・・って。


でも何かきっかけがないと前に進めない自分がいるような気がします。


小説のように過去の自分を書き始めて今の自分に追いついた時、何か変わるかな。


私の記憶にある幼少の頃から全て書いていきます。

幼少時代は曖昧な部分も多いと思いますので、カテゴリ部分から幼少時代は飛ばして頂いても分かるように物語を作って行きたいと思っております。


批判、中傷・・・たくさんあると思いますが受け付けておりません。


気分を害す方はスルーして下さい。