読書メモと自己ログとときどきその他

読書メモと自己ログとときどきその他

読んだ本へのコメントなどを気ままに述べるブログです。ほとんど自分の読書記録のようなものになるかと思いますが、他者への紹介にもなるようにしっかりと表現していきたいと考えております。

こんばんは!

 

本日は歴史に関する書籍を1冊ご紹介します。

 

 

江戸のキャリアウーマン: 奥女中の仕事・出世・老後 (568) (歴史文化ライブラリー 568) | 柳谷 慶子 |本 | 通販 | Amazon

 

○ 本の紹介 ※ 上記サイトより引用

 

生家を離れ、単身武家への奉公に出た奥女中。家柄に関係なく器量次第で出世できた彼女たちの働きぶりやキャリア形成、老後の待遇はいかなるものであったのか。儀礼の差配、親族大名との交際・文通、将軍家への使者など、奥向から大名家の存続を支えた職務に注目。年功を積み上げ生涯をかけて職をまっとうした奥女中の姿に、働くことの意味を問う

 

○ 感想

 

本書をよむきっかけとなったのは,

 

「過去の歴史に関する本では,男性が活躍しているものが多い」

 

というあるブロガー様の言葉でした。

 

どこかに女性の働く姿にスポットをあてたものがないかなと探していた時に偶然本書に出会いました。

 

「大奥」というドラマが流行した時期もあったので,世間一般的に馴染みはある対象かもしれません。

 

本書はまず,対象として伊達家の「奥向奥方」(=武家屋敷の空間のうちの「奥向」のうち,女性が中心となり運営されるもの,「奥向」などの概念の詳細に関してはこちら を参照のこと)に関して紹介され,続けて奥女中の働き方に関する種々の説明がなされています。

 

具体的には,奥女中の就業規則(役替,昇進,懲罰,給与,待遇),行事や作法,その他の役割,などです。

 

江戸時代という時代観なので,現代の感覚から離れる面もありますが,相談役として働き続けたり,生涯現役に近い形で働き続けたりと何となく現代にも見られる傾向も発見されたりします。

 

働くという感覚自体が現代でも変化しているゆえ,その歴史について概観することは少し示唆を与えてくれたように思います。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!