『心中・恋の大和路』の初日に放映された「Now on stage」を、さっそく見ました。
出演者は、壮一帆(忠兵衛)、愛加あゆ(梅川)、未涼亜希(八衛門)、大湖せしる(かもん太夫)、香綾しずる(宿衆・藤屋)、月城かなと(与平)、の6名。

長いので壮一帆を中心に印象に残ったことのみ書きます。

大阪弁のセリフの難しさが話題になっていたけれど、関西出身の壮一帆でさえ、しゃべるのと活字で読むことの違いをものすごく実感しているそうな。
いっぺん稽古場で、セリフを全部標準語でしゃべってみたことがあったそうだけれど、なんかものすごく胡散臭くなってしまったとのこと。やはり『心中』の世界観には船場言葉の大阪弁でないとしっくりこないようです。
そういえば『メランコリック・ジゴロ』のスタンを演じたときは、稽古場でスタンのセリフを大阪弁でしゃべってみた、というエピソードもありましたなあ...

研18なので、忠兵衛の役作りも楽々行っていたのだろうなあ~、と思いきや、ダメ男だけど愛されキャラの忠兵衛を演じるに当たって難しさを感じていたようです。「真面目だなあ」と思うと同時に、どんな役にも染まれる役者でありたい!と真摯に取り組む壮一帆は素晴らしいと思う。
2月下旬に近松門左衛門のお墓参りに行った日は雨が降っていたけれど、小さな苔むしたお墓のまわりは梅が満開で、その情景がしっくりときて、それをきっかけにすと~んと閃いたのがきっかけに迷いはなくなったとのこと。

退団発表をしてから初めての公演ではあるものの、主役として全身全霊で演じて公演を立派に務めあげることを目標としているようです。
そういえば退団発表記者会見では、毎公演「いつ卒業しても悔いがないように全力でやってきた」というようなことを言っていましたね。

ちなみにこの公演では壮一帆が雪組生の中で最上級生なので(組長&副組長は全ツ組)、座長&主演という役割を果たすことになるようです。


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