正直に言う。
この時点でも、オレはまだ半信半疑だった。
手術の内容は良さそうだ。
理屈も通ってる。
でもな、それでも最後に引っかかるのがある。
「誰がやるんだ?」
ここだ。
どんな世界でもそうだろ。
仕事でも現場でも、結局は「人」だ。
腕があるかどうかより、
逃げないかどうか。
何かあったときに、ちゃんと向き合うかどうか。
で、思い切ってメール送った。
夜遅くだったし、
「どうせテンプレ返事が後日来るだけだろ」
くらいに思ってた。
翌日、スマホ見て一瞬止まった。
もう返事来てる。
しかも院長本人。
これだけで、ちょっと印象変わった。
文面もな、
やたら丁寧だけど、変に媚びてない。
「不安に思うのは当然です」
「納得いくまで質問してください」
そういう当たり前の言葉を、ちゃんと書いてくる。
あとこれな。
地味だけど一番効いた。
「無理に受ける必要はありません。」
これ言える医者、意外と少ねぇぞ。
売る気満々のところほど、
「今がチャンスです!」とか言ってくる。
この人は違った。
この時、思った。
あぁ、ここは逃げないな。
トラブルあっても、
知らん顔しないタイプだ。
正直、このメールで腹決まった。
手術内容よりも、
この人間に任せるかどうか。
オレにとっては、それが一番デカかった。
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