沖縄の方に台風が来ているようですが、こちらは晴れ。

残暑の中、先週に続いて秋の草花を探してきました。

 

 

桔梗の花も先週より増え、

 

 

キンポウゲかな?

 

 

テッポウユリらしき花も発見。

 

 

これはアスターでしょうか。地面の高さにあるんですが、上からのぞき込むと、まるで満天の星空のようでした。

 

善光寺さんの御開帳に合わせて城山公園が整備されたので、

春秋の花が咲く時期は、散歩も楽しくなります。

 

 

 

さて、毎月恒例としている読書記録ですが、8月に読んだ本はこちら。

 

『街場の文体論』 内田樹 著

『MIT博士のミスを減らす秘訣』 邱強 著 牧高光里 訳

『源氏物語 巻九』 瀬戸内寂聴 訳

『文学入門』 桑原武夫 著

『経済学に何ができるか』 猪木武徳 著

『新しい文学のために』 大江健三郎 著

『源氏物語 巻十』 瀬戸内寂聴 訳

 

以上、7冊です。

 

8月は新書や文庫本が多かったのですが、暑さにやられて読書のペースもゆっくりでした。

それでも、瀬戸内寂聴さん訳の『源氏物語』全十巻を、ようやく読み終えました。

改めて、すごい物語です。

 

青年時代の光源氏を巡るエピソードは学校でも習っているのでよく知られていると思うのですが、須磨、明石の流謫から中央復帰後のエピソードも、例えば、空蝉や末摘花、花散里などの女性たちのその後もちゃんと作られています。

当然、主要人物にあたる明石の君や玉鬘などの女性を巡るストーリーも面白く、登場人物の気持ちの揺れ動きなどが細かく記されていて読み応えがあります。

 

当時の人たちの気遣いや忖度は、これでもかというくらいに神経をすり減らしている感じですね。狭い宮廷社会だからでしょうか、物語の中では同じ人物の気持ちが180度ぐらい方向が変わって逡巡したり葛藤しています。

まさに「憂き世」。

 

また、宇治十帖では薫や匂宮の人物像が、妙に軽くなってきますね。薫は当初、その出自などから軽々しさはあまり感じられないのですが、大君や浮舟との話が進むにつれて、ちょっと残念な感じになってきます。まして匂宮ときたら、困ったものです。そんな男たちに振り回された女性は、とても辛かったでしょう。男性の庇護がないと思うように生きていけない時代でしたから。

こういった女性の心の揺れ動きを細部にわたって書き綴った紫式部はすごい人だったと思います。

千年もの間、我が国で読み継がれてきたこの物語は、一度読んだだけで済ませてしまうにはもったいない。これからも折に触れ、読み続けたいと思いました。

 

そういえば、来年か再来年の大河ドラマは紫式部が主人公だという話も聞きました。

これだけの物語を書いた紫式部がどのように描かれるのか、ちょっと楽しみですね。