まず言わせてもらうと「嵌められた!」です。
今朝、娘から「今日は絶対来てよ!」と言う言葉にイヤな予感がよぎりました。
そしてウチのバンドメンバーと待ち合わせして学校へ。
講堂に行き保護者の席に座り娘達のクラスの番を待ってました。
一年生の合唱が終わり、次は二年生の番です。
娘の前のクラスの合唱が終わり、いよいよ娘のクラスの番になりました。
ここからが私の悪夢の始まりです。
娘達がステージに上がって来るとどういう訳かイスが一脚置かれました。
そしてクラス担任の先生がクラス名と曲名を言い、さぁ始まるぞと思いステージを注視してました。
するとクラス担任から「今日は特別にこの曲を選曲とアレンジをして頂いた父兄であるマーシャルさんに指揮をお願いしようと思います」と言われ、一瞬「確か私の名前を言ったよね?しかも指揮をお願いするとも言ったように聞こえたけど何かの間違いだよね⁇」と思っていると、担任の先生からステージに上がるよう促されました。
当然バンドメンバーは大爆笑してました(^O^)
そしてメンバーからなぜか私が店で使っているカズーを渡されました。
保護者席からステージに上がる間「イヤな予感はこれだったかぁー」とヘンな納得をしてステージに上がりました。
ここで言わせてもらうと、このサプライズを考えたのは音楽の先生!
そうです!昔、私のバンドに在籍し厳しく接した彼女です。
そして娘達、私はクラスの中心的な子に指揮のとり方を教えてましたが、これはなんの意味もない事で、本来指揮を執るはずのその子はしっかりコーラスの輪に入ってました。
もう一つ、ウチのバンドメンバー!
店から私のカズーを持って来たということは、私がステージに上がらされることを知っていたからということです。
そしてステージに上がる途中、音楽の先生から「曲の間奏ではソロでカズーを吹いて下さい」と言われ「ここまでやるか!」と思いつつステージに上がり、軽く自己紹介と私の障害のことにちょっと触れて合唱を始めました。
まず「ウガチャガ、ウガウガ」と始まると一瞬、講堂内がザワつきましたがそれは私の想定内なので構わず続けました。
そして間奏の私のソロです!
当然、こうなるとは思ってなかったので完全なアドリブです。
その頃にはザワつきもなく講堂内も静まりかえってました。
無事に間奏も終わり、順調に合唱も終わり私も前を向いてお辞儀をすると講堂内が割れんばかりの拍手と「父ちゃーん!」と言う声も聞こえてきました。
そして拍手は私が保護者席に戻るまで続きました。
バンドメンバーに「お前ら知ってたな!」と言うと「娘に頼まれて断われなかったし、なんか面白そうだったから」とまだみんな爆笑してました。
そして全クラスの合唱が終わり校長先生から全校の中でひとクラスだけの特別賞、想像通り娘達のクラスでした。
特別賞だからといって賞品や賞状がもらえるわけではないので、ただ講堂内から拍手で賞賛されるだけです(^^;;
合唱コンクールも滞りなく終わりバンドメンバーと一緒に娘のクラスに行きました。
教室に入るなりみんなから「ゴメンなさーい、でも楽しかった」と言われ「これはこれで良いか!」と納得しみんなで拍手をし合唱コンクールも終わりました。
そして帰りに校長先生に挨拶に行きましたが、校長先生から「来年もまたお願いしますね!」とお願いされ、「わかりました」と引きつった表情で返事しました。
本当に予想すらしてなかった合唱コンクールでしたが、娘達にも私にも思いで深いコンクールになったことは間違いありません。
そして間違いなく私は学校で一番有名な父兄になったみたいです(^^;;