庭の松から松ぼっくりを拾って来て「ほら直子松笠だよ!」と教えてくれたり、

デジタル時計が12:34だと「見て見て直子!1234!」とか言ってくる、幼い私と非常に釣り合いの取れる精神年齢の父でした。

旅行してホテルに泊まればまずゲーセンを探したり、自販機を見つけて興奮して無駄遣いしたりしました。


なので祖父や祖母の法事などの時も、一つ部屋で待機していられず、父に「ジュース買いに行こう」と誘われて歩き回ったりしていたものでした。


そっちを無意識に先に思い出しちゃったのがいけなかった。

あー、いつもならそんな風にこのタイミングで誘われるのにな、今日はそれがないな。

なぜなら今日はまさにその父の法事だからだよ!!

ていう私の思考の順番に自分でやられて泣きそうになったりしていました。


いっつもそうだったもんねー。そうだよねー。無理もない。

て思って一回は納得していたのですが。


よく考えたら私には従兄弟が七人います。

年の近い子達も沢山いて、記憶としてはその子達と一緒にいた事の方が多くなかったっけ。

子供達でわいわいやっているところに乱入してくるほど野暮な父ではない。

なんであの日に限って父が誘ってくるイメージがあんなに鮮明だったんだろう。


あ、こりゃ、来てたな。


と思う事にしました。自分の記憶からではなく、あの時本当に父が来て、私に「ジュース買いに行こう」と言ったに違いない。

こっちの勝手な思い込みに過ぎないかもしれないですが、その方が嬉しいから、そう思い込む事にしました。


次の法事の時は缶コーヒー買って、仏壇にお供えしようと思います。