おバカミュージシャン列伝
ツワモノ:その2 モトリー・クルー

 前にハノイロックスについて書いたときも少し触れたけど、LAメタルの雄、モトリー・クルーも「おバカ」ということに限っては、突き抜けている。
 すごいのは、メンバー全員がおバカだということ。メンバーはヴィンス・ニール(v)、ニッキー・シックス(b)、ミック・マーズ(g)、トミー・リー(d)。
 ニッキーは元極度のジャンキーで、ヘロイン中毒で死にかけているし、ミックは奥さんと一緒に趣味のハンティングに出掛けたはいいが、まちがって奥さんを「誤爆」するし、ヴォーカルのヴィンス・ニールは前にも書いたように、交通事故は起こすは、付き合っている女性に自慢のフェラーリを貸したのはいいけど、ぶつけられて廃車にされてしまい、激怒。即、別れるという「小物」っぷりを発揮するなど、とにかくハチャメチャ!
 そんな中でも、僕が大好きなのがドラムのトミー・リー。かなり男前のトミーはモテモテで、元妻はプレイメイトにして女優のパメラ・アンダーソン。そんなパメラと結婚して絶頂期を迎えていたトミーは、以前から抱いていた「男のロマン」を決行することを決意。そのロマンが「ハメ撮り」だった。
 そして──念願のハメ撮りビデオを自主制作したまでは良かったが……あろうことか、自宅に泥棒が入ってしまい、パメラとのハメ撮りビデオが全米に流出! これは、パリス・ヒルトンのセックス・ビデオ流出事件より遙かに前の話。当時、有名人のセックス・ビデオが流出したとして、全米中で大々的に報じられた。
 しかし、悲劇はこれで終わらない。
「アンタがビデオなんて撮影するから、こんなことになるのよ!」
 怒り狂って詰め寄るパメラに、トミーは暴力を振るってしまい、緊急逮捕! 結局ふたりは離婚してしまったのであった。
 そんなハチャメチャなメンバーだらけのモトリー・クルーだけど、昔の曲はホントにカッコいい!(個人的にいちばん好きなのは、1994年に発売された最もヘヴィーなアルバム『モトリー・クルー』。※この時はヴォーカルは、元スクリームのジョン・コラビ。ヴィンスはあまりのワガママゆえに、クビになった。ヴォーカルがヴィンスではないが、とにかくグルーヴがすごい)
 でも、この記事を読んで、興味をもった方にオススメなのは、ヴォーカルのヴィンス・ニールがドラッグ&飲酒して交通事故を起こして監獄に入れられ、出所後に発売されたアルバム『ガールズ・ガールズ・ガールズ」の10曲目。
 その曲とは、あのエルヴィス・プレスリーのカバー曲「監獄ロック」。出所後に監獄ロックって……まったく懲りない奴らです!

トミー・リーと元妻パメラ・アンダーソン
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イチオシのアルバム「Motley Cure」
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「監獄ロック」収録のアルバム「Girls Girls Girls」
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おバカミュージシャン列伝
ツワモノ:その1 デイヴ・パーナー(SOUL ASYLUM)

 SOUL ASYLUMは、アメリカのバンド。ずっと売れなくて、下積みが長かったことでも有名。
 でも、苦節十年、ついに「RUNAWAY TRAIN」が大ヒット! まさに絶頂期を迎えていた。
 そんな折、ヴォーカルのデイヴ・パーナーは私生活でも絶頂期。
 当時、ハリウッド女優として人気だったウィノナ・ライダーが出演した映画「リアリティ・バイツ」のサントラに曲を提供したことが縁で交際開始。「結婚間近」と言われるほど親密だった。
 しかし──そんな幸せも長くは続かなかった。いくらヒット曲が出たとはいえ、しょせん「ヒット曲がまだ一曲のミュージシャン」。対するウィノナは、バリバリのハリウッド女優。デイヴはあっさり振られてしまう。
 その理由が、
「彼、ビンボーだから……」
 というんだから、かわいそうすぎる。
 傷心のデイヴは、ショックのあまり曲作りに没頭する。そして、ついに完成したアルバムが「Let Your Dim Light Shine」。ファーストシングルには、当時のデイヴの心境を切々と歌った名曲「みじめ(misery)」が選ばれた。
 とにかく、この曲がイカす。
「みじめ株式会社をつくりたい~♪」
「みじめさから僕を救ってくれ!」
 と、切なげに歌うデイヴは、哀愁が漂っていて最高! 思わず、「ビンボーで振られたくせに、会社を立ち上げる資金はあるのか!?」と当時、突っ込んでしまったのを覚えている。
 一方、デイヴを振ったウィノナ・ライダーは、何と、ジョニー・デップとも結婚寸前までいったことで有名。しかし……数年後、ウィノナは、デイヴの呪いだろうか、あろうことか万引きで捕まってしまい、そのニュースは日本でも大きく伝えられた。
 思わず、「ビンボーなのが嫌でデイヴを振ったのに、お前もビンボーだったのか!」と笑ってしまった。(本当はストレスが原因で万引きしたみたいですけど……)
 ちなみに、ソウルアサイラムの「Misery」は、マジで名曲! アルバムの「Let Your Dim Light Shine」も捨て曲ナシでサイコーなので、ぜひちょっぴりおセンチな浸りたいときに、訊いてみてください!


写真は、
・熱唱するデイヴ・パーナー

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・ウィノナとデイヴの出会いのきっかけとなった映画「リアリティー・バイツ」(ちなみにコレ、僕がいちばん好きな青春映画です)

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・ソウルアサイラムの名曲「ミザリー」を収録した名盤「Let Your Dim Light Shine」のジャケ

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 音楽といえば、昔、小っちゃな雑誌でコラムを持っていたことがあります。
 そのとき書いていた内容は、ズバリ「おバカミュージシャン」について。今まで色々と雑誌で記事を書いたりしてきましたが、その連載がいちばん楽しめました!
 ということで、たまにおバカミュージシャンについて書いていこうと思います。
 で……誰をいちばんに書きたいかな~と考えていると、真っ先に思いついたのが、Soul Asylumのヴォーカル・デイヴ・パーナー!
 曲がいいのはもちろんだけど、詩がいいんですよね~。
 ということで、明日はデイヴ・パーナー伝説について書く予定! お暇な方は、ぜひ読んでみて下さいね!
写真の右から2番目が若かりしころのデイヴ・パーナーです。

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