共に暮らして既に半年が過ぎている

元外猫チャイ。

こやつ、よく吐く。

外にいる時からよく吐く。

弱虫なので

大勢でのご飯も苦手。

なのか身体が小さい。

およそ10年くらい前、

おうじろうの姉妹ピーちゃんとベッピー、

それとチャイは

共にキジトラということもあり

3匹見分けがつきにくかった。

ので、一番身体の小さなチャイのことは

『ちっちゃい子』と呼んで区別していた。

それが名前。

外猫たちは、特徴が名前となることが多々あり、

見た目と名前を合致させて見分けていた。


チャイは、見た目の特徴で

ずーーーっと、ちっちゃい子と呼んでいたが、

4年ほど前から、

『ちっちゃい子』改めて『チャイ』となった。

全てこちらの都合である。

が、すぐに『チャイ』が自分の名前だと

認識しているようだった。


野良猫はあっちこっちに行く。

こっちの餌場、あっちの餌場。

おそらく多くの呼び名で呼ばれている

ニャンコもいるだろう。

これが自分の名前って

強いこだわりもないんだろう。

チャイも、

別のところでは別の名前があるのだろう。


かつてグレというオスの外猫がいた。

全身グレーだったのでグレと名付けた。

ある日、オイラが道を歩いていたらグレがいた。

ウチの庭以外で初めて見た。

オイラは、

「グレ!」と呼びかけた。

グレはびっくりして

オイラの顔をじっと見ていた。

以来グレとオイラの距離は縮まった。


また、オイラが家の近所を歩いていると

道沿いに辺りを注意しながら移動している

ベッピーを見かけた。

近くに人間が居ないか用心している。

が、オイラがそばで見てるやんか(≧∀≦)

で、「ベッピー!!」と呼びかけた。

ベッピーはすっごく驚いて、

大きく目を開いてオイラを見ていた。

もともとベッピーとは仲良しだったが

この日を境に

ベッピーはオイラを

きっちり認識するようになった。


彼らはいろんなところで

いろんな呼び方をされているのだろう。

そして、その場所以外で

自分を認識する人間なんて

いるとは思ってなかったのだろう。

だって、人間に飼われたことがないのだから。

ずっと同じ名前で呼ばれて

どこにいても誰もが同じ名前で呼ぶなんて

思わないのだろう。


別の場所で同じ名前を呼んで

オイラが他の猫と自分とを区別している

とわかったグレとベッピーは

オイラととっても仲良しになった。


アイデンティティ。

野良猫にとって大切なことなんだ。