こんばんは。


ステンドグラスを創るアート・セラピスト ほそがやえりです。




阪神大震災からもう20年も経つのですね・・・


大自然の現象とはいえ、

多くの尊い命が奪われた事は、本当に残念でたまりません。



阪神、東日本大震災後、

アート・セラピーが子ども達の心のケアに有効的な事は、ご存じの方も多いと思います。


さて、今日は、

子どものアート・セラピーのお話・・・・



突然、親を失った中学2年生の作品をご紹介いたします。



子ども達は、私達が言わなくても自分で自分を癒そうと

本能的に絵を描いたり、作ったりします。

バラバラになりそうな心を

いえ、壊れはじめてしまったかもしれない心を

これ以上壊れないように・・・

こぼれ落ちた心のカケラを拾い集めるように

一生懸命、

一心不乱に描いたり、作ったりしながら。。。。






幼稚園などで良く作る『メダル』と言われる折り紙。

この中学生は、親が亡くなった日から

このメダルだけを作り続けました。


折り紙が無くなると、メモ用紙を切り

来る日も来る日も毎日。


しばらく作らない日があったと思ったら、

また思い出したように作りはじめていました。

その数は、直径1cmぐらいの小さいものから

5㎝程の物まで

7ヶ月間で700個以上に及びました。





鎮魂の意味なら『千羽鶴』を折ったのでしょう。。。

でも鶴でなくなぜ『メダル』だったのか?

そこに、この中学生の自浄、癒しの部分があります。


こんな、行動をしている時は、

決して折り紙を折る事をたしなめたり

辞めさせようとしてはいけません。


気が済むまでやらせてあげて下さい。

そして、一緒に

『沢山出来たね』

『綺麗に折れたね』等と声をかけて、

一緒に作品を味わって感動してください。


・・・しばらくして、

メダルを作らなくなりはじめた頃

入れ替わるように描き始めた『矢印の行列』



ノートにぎっしり書かれた白と黒の矢印たち。

まだこの子の苦しさや辛さが無くなった訳ではありませんが

1つの段階を乗り越えた事で出てきた表現です。




この中学生が

自分から自然と親の話しができるようになったのは、

親が亡くなってから11ヶ月目の事でした。


中学3年生になった現在は

受験生です。


学力も右肩上がりアップ

新しい希望に向かって、

猛勉強中のようです。


3月に嬉しい結果を引き寄せられるように

私も心から良い結果を願っていますラブラブ



11ヶ月が、長いのか短いのかはわかりません。


でも、確かにアートの心にもたらす不思議な力は

この中学生の辛さや悲しみ不安を生きる強さ・希望に変えました


壊れそうな心を『癒して、前向きにさせた』のは紛れもない事実だと思います。


もちろん、

周りの支えてくれた方達の力も大きかったはずです。ラブラブ




・・・様々な理由で

突然大切な人を失った人の気持ちは・・・

ホントのところ、同じ経験をした人にしかわからないのだと思います。


それでも

例えわからなくても


一緒にいてくれたり

話を聞いてくれ涙してくれるだけで癒されていくはずです。


何か、困った事や心配な事があった時は

一度ご相談くださいませ。



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