映画 『子宮に沈める』すごく簡単に言えばネグレクト関係の胸糞鬱映画です。


この映画は2010年に実際に大阪で起きた事件から着想を得ている。

冒頭20分は母親が子供(3歳と1歳)のためにご飯や弁当を作ってあげたり、親と子供が遊んだり、ごくごく普通の家庭が描かれている。


しかし、夫とのセックスレス、育児のストレス、また、友人から夜の仕事を勧められ次第とそっち側の世界にのめり込んで行ってしまう。


以前の母親は子供のために豪華な料理や子供の好きな料理を作ったりしていたが、母親が家を空ける直前に作ったのがお皿いっぱいに盛ったチャーハンのみ。

チャーハンを作った後、母親は51日もの間、家を出ることになる。

それからは子供2人が淡々とアパートの中で母親の帰りを待ち、姉(3才)が弟(1才)の子の面倒を見る描写のみ。


ある日、母親が家に帰るとそこにはウジやハエの沸いた弟の死体と弟が死んだと理解していない姉がいた。母親は姉の『お母さん、遅かったね』という言葉を無視し、一言も発さずに淡々と弟の死体を片付け、その次に姉を風呂に沈めて溺死させた。更に母親は誰との子かもわからない子供を妊娠しており、その子さえも膣に針のようなものを刺し、中絶させてしまう。


2人の死体を並べ、それを暫く見つめ、ビニールシートで包んだ所でこの映画は終わる。


この映画は終始アパートの一室の中で撮影されており、ある1人の人間、母親が壊れていく様と何もわからない無垢な子供の状況がリアルに描き出されている。






非常に胸糞映画ですけど、命について色々と考えさせられる事があるのでオススメです。


でわ。