皆さんこんにちは

とある通訳さんのギャンブル依存症で

日本中が大騒ぎですね。

そんな中、

とあるギャンブル依存症の女性を思い出したので

そのお話をしたいと思います。

私の実家は町の小さな不動産屋さんでした。

不動産業というのは、本当に色々な方とかかわります。

社会の上位に君臨しておられる方々や

底辺と称されている方々…。

私が大好きだったその女性は、

岡田のばあちゃんと言います。

俗にう底辺に位置しておられる方。

生活保護を受けながら、

うちが管理業務をしている○○荘という１K風呂共同の

小さいアパートに住んでいました。

岡田のばあちゃんは

元々は郵便局で働くバリバリのキャリアウーマンでした。

それがギャンブル依存症で仕事を辞めて

パチンコにハマりこんでしまったのです！！！

パチンコに勝った時は

うちの事務所にお菓子をいっぱい持って来ます。

特に私がいる土日には袋一杯抱えて、

「お嬢！勝ったぞ！」とやってくるのです。

当時お嬢と言えば美空ひばり。

子どもの私には辛い呼び方でした。

父もスロットが好きでしたので、

よく事務所でパチンコ談義をしていました。

昭和ってダラダラでウケます。

郵便局にいたらよかったのに…。と

言ったことがあるのですが、

「これは、病気や。何ともならんから辛い」と言っていました。

編み物も上手で、余り毛糸で素敵なベストを編んでいました。

きっぷも良く、トークも冴え、カッコイイ婆ちゃんでした。

しかしながら

月の半ばでお金が無くなって父に借りに来たり、

食事もとらずパチンコに行っていたりと、

依存症の怖さを感じることは多々ありました。

近所の人が彼女のパチンコ三昧を怒って、

市の担当者に言いつけてパチンコ禁止になった後、

すぐに病んでしまいましたが

よろよろしながら目を盗んでパチンコに行っていたそうです。

そんな中とうとう倒れて入院することになり、

民生委員と母が市役所の担当課に言いに行きました。

その時の担当者は役所の職員には珍しい

イケメンで長身、ものすご～～く優しい人だったそう。

「岡田のばあちゃんの事は僕がちゃんとします」

と言ったそうです。

え～本当か？結構大きな市役所なのに、

そんなに市民によりそう担当者がいるなんて！と驚きました。

最後のお看取りは、そのイケメンが行ったそうです。

ばあちゃん良かったね。イケメンに看取ってもらって　

昭和って温かくて泣けます。

依存症はどんな人にも起こりえます。

身を亡ぼす程になる前にコントロールできないのが

病気と言えるでしょう。

ドラッグ、ギャンブル、アルコールだけではありません

カフェインやタバコ、Sex、ゲーム、万引き、SNS、

砂糖、恋愛、韓流ドラマ・・・・

自覚している人はどれだけいるでしょうか？

今回、社会を騒がせてしまった通訳さんは

お金が周りにあり過ぎた事は不幸だったとも言えますね。

回復には適切な施設でのプログラムを受ける事が

とても重要だと思います。

最後に、岡田のばあちゃんの

名誉のためにもう一つのエピソードを。

彼女が亡くなって数年後、

帰省した際、街を母と歩いていると

あの○○荘がある周辺が

何とも薄汚れた汚い場所になっていたので、

なんかこの辺さびれたね～と母に話したら、

「この辺一帯は昔　

岡田のばあちゃんが毎日毎日雨の日も一人で掃除を欠かさなかったから綺麗だったんよ。

死んでから誰も掃除しないからね」と言いました。

立派だったんだな～と思い、

もし神がいるならそこを注目しているに違いないと思いました。

今は周りに厳しい世の中ですので、

こんなことを書くと甘いとか言われるかもしれませんが、

私は、社会でエライと言われる方や

立派な奉仕者と言われている方、

みんなが信頼する議員の方の最低最悪なふるまいも

結構見ているので、

岡田のばあちゃんの病気を悪く言う人は許しません。

病気だったのです。

治せるなら治してあげたかったです。