ジャイアンのサブカル批評 ーー音楽、映画、文学、写真、絵画、アートーー
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キセルといえば春の昼間、縁側でうつらうつらしながら聴く、というイメージを勝手に持ってた。

電車のただ乗りを指すキセルは煙管からきているらしい。そのまま。

男性、兄弟二人組、デュオ。

「夢」「近未来」「マジックアワー」あたりでは非日常感をたっぷりと詰め合わせ、ここではないどこかへ

連れてってくれるような、そんな感じ。


たぶんボーカルが苦手という人が多いんじゃないか。なかなかメジャーにはなりきれない。


別に今のままで十分だと思う。ボーカルというのは本当に好き嫌いが分かれる。

自分も結構好き嫌いがある。声、歌い方。男性ボーカルだとV系によく見られる、たまにファって

裏返る声が苦手。女々しい。


女性ボーカルはsuperflyみたいな熱唱系が苦手。

うっさいねん、てなる。

だから必然的にインストが多くなる。


キセルも最初は 高いなーなんかタルいし と思って敬遠してたけど、時期とタイミングさえあえば


大丈夫。ぽーーっとしてしまう。


ライブは女の子がやっぱり多いな。近未来収録の「ベガ」は大体アンコールでやる。みんなうっとりしてる。


やっぱり女の子と聴く音楽なのかもね。二人で寄り添って歩き、ここではないどこかへ向かいながら、


世界には私たち二人だけっていう空間を完全に作り上げ、帰って来れない、帰りたくない、みたいな。









凪/KICELL

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magic hour/キセル

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近未来/キセル

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高木正勝は京都出身のアーティストで音楽だけでなく映像作品も制作し、現代アートでも紹介される。

僕が知ったのは「Air's note」というアルバムを聴いたときで、美しく綺麗な音が印象的だった。

メロディも親しみやすく、電子音も使用しているが生音と組み合わせることで温もりのある音楽を奏でている。

高木正勝を聴いていて派生してくるのが、緑色、子供たち、自然、陽光。

映像作品はカラフルで常に色が変わっていく。映像は手持ちのカメラで撮影したもので本人の声もたまに

入っている。見ててああ綺麗だなーと素直に思ってしまう。


緑に染められた芝生の上を女の子が歩いていく。斜めから入り込む陽の光がモノ、人を美しく変容させる。


世界が毎日そんなふうに美しい風景に満たされていれば良いのにと思う。高木正勝の音楽、映像には現実の

えぐみは見られない。非現実を描くことには成功していると思う。これからえぐみと美しさの対比が見てみたい。

美しいだけの世界なんて有り得ないのだ、残念ながら。

醜い、汚辱にまみれた世界に生きる私たちはそんな世界を求めている、その要求に高木正勝は応えようとしているのかもしれない。


AIR’S NOTE/高木正勝

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9月11-12日に新潟のニューグリンピア津南で行なわれたタイコクラブに行ってきた。

キャンプしながらフェスを楽しむということが前提になっており、夕方18時から次の日の朝まで

邦、洋のアーティストが入り交じって楽しませてくれる。


自分のお目当てはworld's end girlfriend(WEG) , fenneszの二人。

DJブースのほうは踊りたくなったら行くという感じ。μーziqは見たかったが、被ってて見れなかった。

二つのステージの真ん中にテントサイトがあり、移動しやすい。下は芝生で雨のため寝転がることは

できなかったが、汚れることもなく快適だった。


HIFANAやBLUE HARBはあんまり興味なかったので遠くで聴いてた。

お目当ての二人はやっぱり間違いなかった。

WEGはいきなりギターロックの曲から入り驚かされたが、三曲目あたりから「we are the massacre」、

「誕生日抵抗日」とストリングスを入れた構成になり、安心し感動した。

全身にビリビリと音圧がかかり、服が震えていた。

鳥肌がたち、涙もこぼれた。

ライブでここまで幽玄、荘厳なものは初めてだった。

最後は余韻に浸らせることなくまたギターでカオスな空間を作り出し、終了した。


周りの人たちもいやーすごかったなあと言っていた。


fenneszは朝の4-5時あたりに、眠い目をこすりながら聴きにいった。

おそらくEndless Summerをやっていたと思う。ラップトップとギター一本でノイズと電子音を奏でる。

ノイズを心地よいと思ったのはfenneszからだった。音はもちろん大きさ、取り入れ方、合わせ方は

ほぼ完璧だと思う。

予定時刻よりも早めに終わってしまったのが残念だった。


neco眠るはなんとなくパスしてしまった。普通の野外フェスだったら聴きにいってたけどなー。


メタモよりだいぶ静かでこじんまりとしたフェスだったが、自分はこれぐらいのほうが快適に音楽を楽しむことができて良かった。

また次も行きたいと思うようなフェスでした、タイコクラブ
8月29・30に山中湖の公園で行なわれた、スペシャ主催のフェスに行ってきた。


メインステージでやるアーティストはほとんど聴かないけど、まあライブだったらいいかということで。


bawdies、telephones、サカナクション、ken yokoyamaとほぼスルーした。

年齢層は若く、高校生もいたんじゃないか。オシャレな山ガール、フェスガールはあんまりいなかった。


一日目の終盤に山中湖にほど近い小さなステージでの七尾旅人が一番良かった。


Ken yokoyamaを軽ーくディスり、電気グルーヴの富士山を即興でやって、観客を気遣っていた。


このフェスにはあんまりゆるーい、気持ちのいい空間がやる前から出来上がっていた。


一曲目はエアプレーンという沖縄、戦争の歌でギター一本で時に激しく、優しく歌い上げる。

声は若干エコーがかかっているのか、すごく響いた。

二曲目は新曲? 夏祭り~で良い曲だった。

自分の足でエフェクターを操作し、自分の世界へ連れ込む。

三曲目は「シャッター商店街のマイルスデイビス」。CDではあんまり聴かないけども滔々と語る言葉に耳を傾けることができた。

四曲目は「どんどん季節は流れて」。観客にひぐらしの口笛と「どんどん季節は流れて」を歌うことを求め、みんなそれに応える。

夕日が湖面を照らし、空も草も水もオレンジに染まっているなかで、みんな優しい声で

「どんどん季節は流れて」と口ずさみ、七尾はそれに合わせてそっと心に触れるように歌う。

ものすごく気持ちよかった。今まで体験したことのない至福のときだった。

ラストは「Rollin Rollin」で言わずもがな。


もっともっと見てみたいと思った。

これだけでもう十分満足してしまうほど、素晴らしかった。
J ヒップホップは普段あんまり聴かないんだけど、スラックはめちゃくちゃいい。


まずトラックの音が綺麗で、今までのJヒップホップでありがちだった、

韻を踏むことだけを目的化したもの、韻さえふまずにサビになると歌っちゃうもはやポップスなもの、

永遠と同じループでやたらしゃべりつづける退屈なものとは大きくかけ離れた独創性をもって

見事なトラックに、本当にうまいなと思う、ラップをのせていく。


声もだみ声の聴きにくいやつじゃなくて、個性的だけど聴きやすい。


1st「My Space」のほうが個人的には良かった。ゆるゆるながらそれだけに終わらせない、作り方。

「Good more」の無気力具合はずば抜けてる。朝聴いたらもう何もする気が起きないから気をつけた方が良い。
この曲はすごい。

「deep kiss」から勝手にフィッシュマンズの「ナイトクルージング」につなぐ。ドライブしてえ。


2nd「whalabout」では「Next」かなー好きなのは。


とりあえずこれはヒップホップ聴いたことない人も聴けると思う。

ぜひ。夏休みにこれ聴いて空想にふけって
My Space/S.L.A.C.K.

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2008年夏に青森県立美術館へ行った。

八月の雨雲がたちこめ、時折激しい雨が降ってくる。朝早くホテルを出てバスに乗り、目的地へ向かう。

場所がわからず右往左往する間も雨は降り続ける。傘はほとんど意味をなさなかった。


公園の中にあった。雨の雫を抱えた緑の芝生に囲まれ、ぽっかりと白い建物が立っている。


屋根は複雑にうねる草原の空間を断ち切るがごとく水平になっている。

それでも不自然さは感じさせず、草の緑と建物の白は美しかった。


青森の夏は涼しく、雨に濡れれば肌寒ささえ感じる。

青森県立美術館は細部まで丁寧に造られていて、案内文字の字体も可愛らしかった。


入ってすぐにシャガールの大きな絵が三つ。下は茶色の土。

そこにずっと座っていたいと思わせる、居心地の良さだった。

この美術館は奈良美智のコレクションで有名で、「青森犬」や作品を飾った小さい家が展示されていた。


1人で楽しそうに、眺める連れ。


自分は作品に集中することなく、連れと作品を交互に見ていた。


それでもなのか、だからこそなのかわからないが青森県立美術館は強い印象を残し、

高い本を買ってしまった。

鈴木理策という写真家が冬の青森県立美術館を撮影したもので、設計図ものっている。


雪に溶けこんだ美術館は夏とは全く異なる印象を与える。


もう一度、冬に行きたい。




青木淳 JUN AOKI COMPLETE WORKS〈2〉青森県立美術館/青木 淳

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昨日DOMMUNEでやってた、七尾旅人が発起した配信システム。


既存の配信サイトを使うのではなく、アーティストが配信システムをもって好きなように配信する。

DIYSTARSというシステムをアーティストは借りる形で、配信するので売り上げのほとんどがアーティストのものとなる。


.zipに入るものは何でも入れることができるので音楽だけでなく、アートワーク、解説、メッセージなども配信できる。


DIY精神からできたシステム。


昨日のdomuneはそのお披露目で、七尾旅人、DJ BAKU、レイハラカミ、大友良英などが集まりセッションしてそのセッションを無料で配信していた。


あとはこのシステムを広めて消費者、アーティストに知ってもらい拡大していく。

問題はこのシステムが大きくなって多くのアーティストがこれを使うようになったとき、

何の問題もなく配信できるのか、ということ。


アーティスト個人のリテラシーは当然、システムの不備が起きて消費者が満足のいくものが得られない

ということが起きなければ良いが・・・


大手の配信サイトはどう出るのだろうか。


個人的には昨日のdmmuneは面白くなかったので途中で見るのをやめた。


アーティストは楽しそうだったけど。内輪なかんじが否めなかった。


前々から聴きたいと思っていた衝動を抑えきれず、Itunesで購入。

完璧に自分のスタイル確立し、さらにそれを深化させ異次元の世界を見せつける。


FLはトムヨークお気に入りのアーティストで一曲「...And the World Laughs With You 」という

曲に参加している。

この前のライブではこの曲から怒濤の流れが始まった。

フロアは彼一色に染まり色はどんどんと濃くなり、僕ら観客はそれに染まらずにはいられず、

ただ音を聞き、想像することもできずそこにある世界を見ていた。


聴衆の想像に任せるのではなく、音だけで一つの世界に連れてゆき、あとはご自由に、というスタイル。


アルバム「1983」では「Unexpected Delight」という女性ボーカルをフィーチャーした、ジャケット

どおりの色、深海を思わせる幽玄さを讃える名曲だけが目立っていたが、


今作はそんな聞き方はできない。一枚のアルバム、世界を感じなければ何も得られない。


テクノ=ダンスミュージックというイメージは、もうすでに払拭され、ここに新しいテクノミュージックの

形がある。聴けばその世界がわかるはず。


Cosmogramma [ボーナストラック付き国内盤]/フライング・ロータス

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Fennesz / HIFANA / Jazzanova-DJ / neco眠る / rei harakami / SHINICHI OSAWA /
SOIL&”PIMP”SESSIONS / world’s end girlfriend / Alex Paterson-DJ / DJ MITSU THE BEATS /
DJ NOBU(Future Terror) / EYE(BOREDOMS)/ Group_Inou / Omar S(FXHE records) /
THA BLUE HERB / The Orb / WHY?(Anticon.) / µ-Ziq(Planet Mu)


以上が第二弾までの出演アーティスト。

普通に旅行行く予定だったんだけど、こんなすてきなフェスがあるということで急遽行くことに。

三週連続で行くとか暇人というか、なんか後ろめたい。


ただのアホな音楽好き。


フェス好き。


嫌やな。


学生生活最後の夏なんで、こんなに行けるのも今年が最後ということで。

一緒に行く人も全部被ってないし、楽しみ。



どの出演アーティストも見るのは初めて。

Fennesz、worlds end girlfriend、Rei Harakamiが楽しみ。

EYEはメタモで見る。


テントがやっと使える。フジは無理だけどライジングサンとかはテント必須。

TAICOはテントサイト無料だし、人数も3500人と少なめ。

良いフェスの予感ぷんぷん。



新潟まで車はきついけど、ドライブがてら行けばまあ楽しいか。


高速安いのは車好きにとっては本当にありがたい。混んだら嫌だけど。



車に乗って風景が移り変わるのを見ると、日頃溜まっている鬱々とした気持ちが風景に乗って転がっていく。

車のスピードが一番それに適していると思う。


音楽がそれに合わせて新しい感情を送り込んでくれる。密室で、もしも二人っきりであれば

そこには二人だけの世界が成立する。


乗り物でそんな空間を作り出せるのは車しかない。

煩わしい日常、仕事から解放されどこか楽しいことがあるユートピアへ向かうときの高揚感はたまらない。

帰りはものすごくセンチメンタルなんだが。



「なんて素敵な話だろう  こんな世界の真ん中で  ぼくら二人ぼっち」









夏はサザンじゃなくてもっぱらサニーデイを聴く。


大学に入って曽我部恵一と出会ってからフジロックで生曽我部を見て、


「うわーこんなもさいおっさんがこんな甘い歌を歌ってたのか・・」


と失礼ながらちょっとしたショックを受けた。が、聴かせてもらってます。


最近、ototoyというサイトで無料配信された「サマーシンフォニー」


おしゃれよりだけどやっぱりどこか拙く、甘く、キャッチー。


それでいいんです。


生音を大事に入れながら手作りの音楽を聴かせてくれる。

基本、サニーデイはアコースティックでスローな曲が多い。

ソロはよりアコースティックであまあま。

ソカバンはザ・バンド。


声質的に静かな方が合ってる。


サニーデイでは「太陽と雨のメロディ」「恋におちたら」「江ノ島」「青春狂想曲」「baby blue」

ソロは「瞬間と永遠」「テレフォンラブ」「ブルー」「おとなになんかならないで」

ソカバンはー「魔法のバスに乗って」

フィッシュマンズのカバー「baby blue」

よく聴いてる。

夏、昼間にゆっくりドライブしてるときだな。暑いんだけど甘く溶けてしまいそうな空気感。


女性によっては毛嫌いする人もいるかもしれないので注意が必要です。「baby blue」ぐらい極端に甘かったらいいんじゃなかろうか。





Sweet love shower楽しみにしてます。ムサいおじさんが若者たちにむけて優しく恋の歌を歌う。

いいじゃないですか。面白いじゃないか。



ソロアルバムが出るらしいですね。8/26日。曽我部恵一の誕生日。


直前じゃないか。買わないといけないな。






MUGEN/サニーデイ・サービス

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曽我部恵一/曽我部恵一

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キラキラ!/曽我部恵一BAND

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