宇宙先輩 -8ページ目

宇宙先輩

空想科学冒険イラストレーター、マッシモロッシ。

はっきりと物言いが出来るひと。
 
これは、こういうことだ。
それは、そうするとよいよ。
きみはまちがっている。
わたしはおこっている。
あたしかなしい。
いやなこったい。
あたしきれいでしょ。
 
痛快に、切り捨てたり、押し付けたりだ。


「そうはいっても実は」
「裏側にもそれなりに本当のことがあって」
「彼、彼女の事情がそうしたのだから」
「はたからみるとそんなでもないよ」
 
とかとかとか

勇猛果敢に宣うのを、見上げる。
曖昧にハラハラドキドキしながら。
憧れ半分、やっかみ半分。

『本当のこと』は裏も表もない。
その間にある。

ギザ10コインのギザギザ入れてあるところ。

空中に放って、
 
ぱしんと取って、
 
てのひらにぽん。
 
開いたときに見える上側が出た目。
出た目が『ほんとう』なら、世の中簡単だ。
 
ほんとうのことは、
薄くて、見づらくて、円周の向こう側は見れなくて。
ちょうどギザ10のギザギザしたところが当てはまる。
普段はあまり目につかない、そんな場所。
曖昧な場所。
 
それでも
言い切るときが必要なのが厄介といえば厄介だ。
陽は昇るからね。
決めなきゃ時は刻めない。
どっちかに決めなきゃいけません。
どっちでも無いなら、どっちにもいけません。
 
決めることを後回しにしたら、
時間はカチコチ過ぎていく。