はっきりと物言いが出来るひと。
それは、そうするとよいよ。
きみはまちがっている。
わたしはおこっている。
あたしかなしい。
いやなこったい。
あたしきれいでしょ。
痛快に、切り捨てたり、押し付けたりだ。
「そうはいっても実は」
「裏側にもそれなりに本当のことがあって」
「彼、彼女の事情がそうしたのだから」
「そうはいっても実は」
「裏側にもそれなりに本当のことがあって」
「彼、彼女の事情がそうしたのだから」
「はたからみるとそんなでもないよ」
とかとかとか
勇猛果敢に宣うのを、見上げる。
曖昧にハラハラドキドキしながら。
勇猛果敢に宣うのを、見上げる。
曖昧にハラハラドキドキしながら。
憧れ半分、やっかみ半分。
『本当のこと』は裏も表もない。
その間にある。
ギザ10コインのギザギザ入れてあるところ。
空中に放って、
ぱしんと取って、
てのひらにぽん。
開いたときに見える上側が出た目。
出た目が『ほんとう』なら、世の中簡単だ。
ほんとうのことは、
薄くて、見づらくて、円周の向こう側は見れなくて。
ちょうどギザ10のギザギザしたところが当てはまる。
普段はあまり目につかない、そんな場所。
曖昧な場所。
それでも
言い切るときが必要なのが厄介といえば厄介だ。
陽は昇るからね。
決めなきゃ時は刻めない。
どっちかに決めなきゃいけません。
どっちでも無いなら、どっちにもいけません。
決めることを後回しにしたら、
時間はカチコチ過ぎていく。
