シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇 観た。
ネットで言われてる、まさに言い得て妙な「卒業式」作品。
ほんと見事に大団円でした。
一連の旧作を追い続けてきたファンたちには、
もうこれでいいよね!なしめくくり。
...もうおしまいでいいでーす!!
私感。
ネタバレ、つか
観終わってからの帰りがけ、仲間内との会話として。
何年も前のあの日、テレビの前でひっくり返った時には気がつかなかったけど、これは壮大な監督の私小説だった。
早く言ってよ!笑
なんだよ!
可愛いキャラやかっこいいロボ、エモい景色に
難しそうなアイテムとか並べて説明もしないでぶった切り続けてきやがって。
魅力的に手を招き、ついつい観ちゃったじゃんか笑!
それはこだわりやほころびが、あまりに心地よかったからだ。
観客が歓声をあげるツボ押さえまくってた。
なんだこれは?と難解なネタをそこかしこに置く狡い語り口。
知識や、異性への興味も含めた青少年へ向けての物語。
創作物は個人の実感に基づいてるほうが面白いに決まっている。
ひもとけば、何度も監督が心のパンツを脱いだ姿をさらしてる。
あまりにみっともなくて切なくて、純粋で唾棄すべき姿...
劇場版の何番目か忘れたけど「気持ち悪い」って同様に思ってしまい、以来、観なくなった。
いや、もう、この作品の在り方が嫌で、避けた。
何度もやり直して謎をうっちゃって、次を待て!...
そんなものに付き合ってられないわ!!
美少女キャラ? 絵じゃん!
ロボット? フィクションじゃん!
アニメ、映画? つくりごとじゃん!!!
卒業もなにも、さっさと退学してた。
漫画やアニメの中の可憐でか細い声のカワイコちゃんに憧れることに興味がなくなり、人としての感情(やっかい?な精神)と身体を持った現実の女性と関わるほうがよっぽど面白いことに気がついてたから、かもしれない。
でもね、でもさ
理想は、現実の中にはあまり存在しない。
だから都合よく操作された創作物は、横目で気になりつつ、
時々疲れた気持ちを癒してくれる清涼剤として嗜んだ。
気持ち悪いけど、気持ち良い。
ほんとやっかいで不思議な作品でした。
めちゃくちゃ個人的見解を最後に。
今回の作品では女性キャラの描写で、やたら腰、お尻のアップが目立つ。
未だ他のアニメでは可愛い顔、髪の毛、乳房へ執拗な描き込みがされてる気がするけど、部位への興味や愛着が変化したのか。
生々しい視線。
つまり、男性の作り手がオッサン化...いやいや、オトナになったのか。
お腹、子宮、女性、次世代、子孫、人間、現実と向き合う、そんな成人になれたのかもしれません。
タイトルの後ろに
「𝄇 」
リピート?って記号がある。
円環はまだ続くけど、
それはこの作品の中ではなくって、
これからの現実の世界に入学と卒業が続くってことだ。
卒業できた我々はやっと、次に行ける。
おつかれさまでした。