1年前のこの日、日比谷にある映画館のIMAXシアターにGet Back (The Rooftop Performance)を見に行って来た。

1時間ちょっとの映像だしルーフトップコンサートでは数曲しか演奏していないけど、見に行って良かった。

 

IMAXは12.1chの音響システムが売りで、本作もそれに合わせてミックスされていたが、IMAXの音響は思ったほど良いとは感じなかった。

ただ音源のミックスはかなりライブ感の強いものになっており、ドラムとベースの音もはっきり鳴っていた。

 

ジョンとポール、ジョージの出会い、クオリーメンからハンブルグ、キャバーンクラブ時代から1968年までを簡潔に紹介し「LET IT BE」の録音風景をちょっと見せた後いよいよルーフトップコンサート。

音源のミックスがライブ感の強いものになっているおかげで、ドラムとベースのグルーブ感、ドライブ感が凄く良く伝わってきた。

ライブの途中で警察が屋上に上がってきたため、ギターのアンプの電源が落とされドラムとベースだけになるところがあるのだけど、そのシーンでリンゴとポールが繰り出すグルーブ感を再確認できた。

 

彼らが「ライブバンド」だと言うのをまざまざと見せつけられた。

 

街の人や警察の反応がいかにもイギリス的でスノッブで、本音は言わず紳士的な会話をしていたのも面白い。

場所がサヴィル・ロウ(高級紳士服店が多く「背広」の語源になったと言う説もある)と言うのもあるのかも知れない。

 

ビートルズより「演奏」がうまいバンドはたくさんいるだろうし、自分もそう思うけど、あの映像を見るとビートルズは最高レベルの「バンドサウンド」を出すと言うことが凄く良く分かる。

 

メンバーはとても楽しそうに演奏していて、演奏後、録音を仲間(ヨーコ(ジョンのパートナー)もリンダ(ポールのパートナー)もモーリン(リンゴのパートナー)もいた)と楽しそうに聴いていたのも印象的だった。

 

 

そのあと「LET IT BE」の録音風景が一部出るのだけどその中で「Run For Your Life]をミドルテンポで演奏しているのは面白かった。

ジョンはあの曲を気に入っていたのだろうか?

 

あまりビートルズのことを知らない人にはおすすめできないけど、ある程度詳しい人にはおすすめ。

 

私はずっとうっすら涙を浮かべて見ていた。