ヴァージン・グループがブタノール開発に乗り出したことを昨年11月4日の投稿#142で述べました。

同社がボーイングと共同で航空燃料開発に乗り出したことが報道されました。

日本経済新聞夕刊 6月15日(金) p3
「航空機、CO2削減急ぐ」

(Quote) 【シカゴ=毛利靖子】ボーイングは新型の中型旅客機「787」で燃費を従来の同景気に比べ二割改善することで、温暖化ガスの排出を同じ比率で削減する。乗客一人を同じ距離運ぶのに必要な燃料の量を多目的スポーツ車(SUV)の五分の一近くに抑える。燃料の消費量の抑制で、温暖化ガスの排出削減を実現する考えだ。

 燃費改善は主に機体軽量化で進める。エンジン設計の見直しなどで金属の使用量を減らす一方、胴体など機体の四割強に炭素繊維など軽量新素材を使う。軽量化によってNOxの排出量も三割以上減らせる。

 英ヴァージン・アトランティック航空と、バイオ燃料を世界で初めて航空機に使用する試験にも二〇〇八年から共同で取り組む。植物からつくるバイオ燃料はCO2排出にカウントされないため、航空会社として温暖化対策になるためだ。

 燃費改善は温暖化対策だけでなく、燃料高騰に悩む顧客の航空会社の経費削減にもなる。新中型機の開発で蓄積した技術の転用で、大型旅客機[747-8」では乗客一人当たりの燃料使用量を一五%低減を目指す。 (Unquote)

記事には明確に書いてありませんが、ケロシン主体のジェット燃料にブタノールを混合する方向で検討が進んでいるのではないかと私は考えています。