「石油化学コンビナート」という言葉は、最近あまり聞かなくなりました。東京近辺で言うと、川崎市や市原市の海岸にある工場群なんかにありますね。

石油を精製し、例えばナフサのような原料を得て、それを加工してエチレンなどの中間原料を得ます。それをさらに加工してポリエチレンのようないわゆる「プラスティック」にするわけです。

そのプラスティックはさらに加工されて、例えば「ビニール袋」になったりします。

そういう製造工程をいくつもいくつも組み合わせた巨大な工場群がコンビナートです。色々な製造工程が複雑に連結されています。

「コンビナート」という言葉を聞かなくなって久しいですが、世の中IT技術に代表される軽薄短小技術に意識が傾斜しているようで、こういう重厚長大産業は敬遠されているんでしょうか。

例え意識に上っていなくても、衣食住は必要です。衣食住が必要である以上、化学工業によって(この場合は主に衣と住の)原料や製品が供給されることは、毎日の生活に必須です。

で、バイオマスを原料にした「コンビナート」を構成することを目指した研究開発が新聞に載りました。