OPECが「年内は原油の生産枠を拡大しない」と発言しました。

日本経済新聞朝刊 2007年5月3日(木) p7

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OPEC 生産枠「年内拡大せず」
アジア産消対話会議 ガスのカルテル反対

 【リヤド=加賀谷和樹】石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長は二日、訪問先のリヤドで記者団に、年内は原油の生産枠を拡大しない方針を表明した。一方、消費国に近い国際エネルギー機関(IEA)のマンディル事務局長は報道陣に「(一バレル六〇ドル台後半の)原油価格は高すぎる」と指摘、強い不快感を示した。

 両氏はリヤドで同日開かれた第二回アジア・エネルギー大臣円卓会議(アジア産消対話会議)に出席。会議の共同議長は日本の甘利明経済産業相、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が務めた。

 会議の閉幕後に発表した共同声明には「競争的で透明性の高い石油・ガス市場を構築、不確実な政治的影響から切り離す」という内容が盛り込まれた。会議に参加しなかったロシアが主唱する天然ガスの国際カルテル構築構想を「明確に拒むメッセージ」(消費国側の参加者)とされる。

 生命の主な内容はほかに①原油や天然ガス、石油製品の供給能力拡大②そのために国境を越える投資の促進③エネルギーの消費国だけでなく輸出国も効率改善で省エネに努力--など。

 アジア産消対話会議はアジアの石油、天然ガスの生産国と消費国がエネルギーの安定供給をさぐる場で、今回は中国、インド、イランなど計十七カ国、三国際機関が参加している。 (Unquote)

少しづつ動向がはっきりしてきましたね。