#306で参照した「記事(8)」(日本経済新聞朝刊 2006年12月20日 29面)には、「米原油先物相場とOPEC生産量」という題がついたグラフが載っています。

また、日本経済新聞夕刊 2007年3月13日 7面 には「WTI原油価格とOPECの生産量」というグラフが載っています。この記事を「記事(11)」としましょう。

「記事(8)」と「記事(11)」から、OPEC生産量の推移を書き出します。

目盛りが大雑把なので大体の数値ですが、そこはご了承ください。

2005年 7月: 2820万バレル
2005年 8月: 2810万バレル
2005年 9月: 2810万バレル
2005年10月: 2810万バレル
2005年11月: 2810万バレル
2005年12月: 2810万バレル

2006年 1月: 2780万バレル
2006年 2月: 2790万バレル
2006年 3月: 2770万バレル
2006年 4月: 2750万バレル
2006年 5月: 2750万バレル
2006年 6月: 2760万バレル
2006年 7月: 2780万バレル
2006年 8月: 2800万バレル
2006年 9月: 2750万バレル
2006年10月: 2770万バレル
2006年11月: 2740万バレル
2006年12月: 2710万バレル

2007年 1月: 2700万バレル

ん? まず、「11月から日量2630万バレルに削減」というのは達成できてないですね。

報道されている通り、「削減の実施率=50%」というのは、概ね合ってますね。2006年10月と2006年12月を比較すると。

しかし、大きな問題がありますね。