(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、ウェブサイト上に隔週の水曜日に「NEDO海外レポート」を公開しています。
2月21日は「太陽電池特集」でした。その中に「ブッシュ大統領が提出した2007年10月~2008年9月年度の予算案」を分析している部分があります。
ここで見ることができます。
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http://www.nedo.go.jp/kankobutsu/report/995/
1月の一般教書演説では、「2017年までに年間350億ガロンの『再生可能・代替燃料』を消費する体制を整える」というブッシュ大統領の発言がありました。
おそらくはこのことが影響して、最近の日本での報道では、アメリカでのバイオ燃料に関する動向が頻繁に取り上げられるようになりました。
しかし、このNEDO海外レポートを見ると、バイオ燃料に注目が集まっていること自体は事実ではあっても、バイオ燃料だけが強化対象となっているわけではない、ということが分かります。
私は昨年からそう思っているのですが、アメリカは「石油と天然ガスの減退には、主に石炭、バイオ燃料、原子力で対抗する。風力発電と太陽電池で補完する。バイオ燃料については、長期的にはセルロース系原料からの生産が不可欠で、近い将来実用可能になりそうな選択肢のうちでは現在もっとも研究開発投資の必要なエネルギー源となっている」という認識を固めつつあると思います。