バイオマテリアルを製造するにあたって、糖分子を化学反応させて高分子化合物を合成することが現在ではさかんに研究されています。

ポリ乳酸なんかそうです。現状では澱粉から作ってるわけです。

澱粉から製造するということは、将来的にセルロースを原料にできる可能性もあるわけです。

しかし、プラスティックを製造するのに、何も糖を原料とする必要はありません。他の物質からでも製造は可能です。

石油からプラスティックを製造していることを考えると、油脂からプラスティックを製造することは自然に連想できることです。

日経産業新聞 2006年12月8日 12面

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プラスチック柔軟性高く 富士通など ひまし油を原料に

富士通と富士通研究所は七日、トウゴマの種子から抽出されるひまし油が原料の植物由来プラスチックを開発したと発表した。二〇〇八年までに自社製品の部品への採用を目指す。既に実用化しているトウモロコシ原料のプラスチックよりも柔軟性が高いのが特徴だ。

トウゴマの種子からとれるひまし油を原料とする樹脂「ポリアミド11」を使った。銅樹脂を商品化しているフランスの化学大手アルケマの協力を得た。

施策したノートパソコンのコネクト部カバー部品=写真=は構成成分の六〇-八〇%が植物原料。繰り返し曲げても白化しない柔軟性があり、開閉三千回、屈曲一万回の試験に合格したという。繰り返し開閉するノートパソコンや携帯電話の部品への二〇〇八年までの採用を目指す。 (Unquote)