石油化学産業で中間原料として使われているプロピレンを、エタノールから製造する方法が開発されました。
日経産業新聞 11月7日(火) p10
[概要]
・東京工業大学がエタノールからプロピレンを製造する触媒を開発
・触媒は、酸素・アルミニウム・珪素・燐から成る直径0.43ナノメートルの微細な空洞が多数空いたもの
・触媒を石英製の反応管に詰め、反応管の上部からエタノールを流し込み、反応管を400℃に加熱すると、触媒の空洞中で水とエチレンが生成する
・触媒の空洞中でエチレン同士が結合して種々の炭化水素を生成するが、空洞の直径がより大きな炭化水素は空洞から外へ出られず、分子の直径が小さいプロピレンのみが抽出できる
「400℃」ってのが今ひとつと思えます。もっと低い温度で反応する割安な触媒を見つければ、石油高騰時代に使えるのではないでしょうか。エネルギー投入量をなんとか減らす側で研究してほしいものです。