バイオエタノールで火力発電してしまおうとしている企業もあります。


日刊工業新聞 9月27日 p14

[概要]

・三井物産が出資して設立したGTF研究所という企業があった。(電力卸売自由化に伴い、石油火力発電所を自前で所有して売電しようとした事業)

・原油高騰でGTF研究所は苦境に陥り、営業停止を決めた。

(ここまでは記事中に明確に書いてはありませんが、分かりやすくするため私が書き加えました)

・三井物産は9月にGTFグリーンパワーなる別会社を全額出資で設立。GTF研究所から営業譲渡を受けた。

・GTFグリーンパワーはバイオエタノールをブラジルなどから輸入して発電する方針。

・カーボンニュートラルなので、環境意識の高い自治体向け販売を狙う。


うーむ... エネルギー収支はどのくらいになるんでしょうね。

ブラジル国内で消費する限り、バイオエタノールのエネルギー収支は「1:8~1:9」程度で、投入エネルギーの10倍未満程度が得られと計算されています。

そのエタノールを地球を半周する船に乗せて日本に輸入しようというわけです。

ま、ガソリンに混ぜるバイオエタノールも同じ問題を抱えていますが。