「植物力 人類を救うバイオテクノロジー」 (新名惇彦著、2006年新潮選書)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4106035685/ref=sr_11_1/503-0932482-5779926?ie=UTF8

明確に書中で書いてはいないのですが、この著者は「ハバートのピーク」について聞いて知っているのではないかと私は思います。「2050年問題」と表記されています。

ただ、著者の専門分野でないためでしょうか、「エネルギー収支」に対する理解は持ち合わせていないようで、エネルギー問題を「単なる量の問題」と捉えているようです。

まあ、でも、今のところそれはある程度は仕方ないでしょう。「ピークオイル」がもう少し世間で知られるようになれば、この著者のような問題意識のある方の場合、認識を変えていただける日が来るのではないかと思います。

それはそれとして、「バイオマスをエネルギー源や化学工業の原料として積極的に利用する社会」の可能性について技術面から考察しており、「どういう技術が社会にどういう変革を起こしうるのか」考える上で大変参考になる書籍だと思います。