「日本はなぜ敗れるのか - 敗因21カ条」 (山本七平著、2004年角川新書)
(原文は1975~76年に角川書店刊行の「野性時代」という雑誌に連載されたもの)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047041572/sr=1-1/qid=1156386928/ref=sr_1_1/503-0932482-5779926?ie=UTF8&s=books


それほどたくさん読んだわけではないのですが、それでも私は自分自身を山本七平ファンと言って構わないと思っています。

久しぶりに良いものを見つけました。

この書はバイオマス燃料そのものについて書かれた本とは言えません。しかし、268~269ページに面白い示唆が載っています。

酒造メーカーの発酵技師でバイオブタノール開発のため戦時中にフィリピンへ軍属の民間人として徴用された人物がいました。現地で体験したこととそこから考えたことを綴って記録に残していました(「虜人日記」という題で筑摩書房から文庫本が出ています)。

今から60年前であったにもかかわらず、内地帰還後の職業として彼はこのような希望を書いていました。

① 空中窒素固定→酵母発酵による蛋白質合成→飼料化

② 海洋プランクトンの飼料化

③ マングローブの生化学的解析(塩水中で正常に代謝できる秘密の解析)

④ シロアリの体内にいる微生物が木質を分解する過程の解析

4番目は、セルロース系エタノール研究者たちの研究対象の一つに現在なっているものです。

http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20060216304.html

いやぁ、すごい方ですね。