今年に入ってからのいくつかのニュースを見た結果、私は

「昨年がピークだったのではないか?」

という疑いを強めています。

それらのニュースとは、以下3つのことです。

4月: サウジアラビア国営石油会社アラムコが、「既存油井からの産油量の減産年率8%を新規掘削油井からの増産で補う結果、全体として減産年率2%となると予想する」と、発表した。
http://www.platts.com/Oil/News/8377179.xml

7月: クウェート議会で野党が石油大臣に対し「埋蔵量約990億バレルというが、実は480億バレルだという情報があるぞ。年間輸出を埋蔵量の1%に制限しろ!」と言って追求した。石油大臣は「調査し、数日中に回答する」と回答。(いまだに回答していない)
http://news.yahoo.com/s/afp/20060622/wl_mideast_afp/kuwaitoiloutput_060622124022
(この記事は、SGWさんが運営している「ん!」経由でたどり着いたものです)

8月: メキシコ国営石油会社ペメックスが、「カンタレル油田(世界第2位規模の油田)の産出量は年率で8%減少しつつある」と発表した。
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601103&sid=anv9Ujulc2o0&refer=news

3つとも、原文を印刷したものを私は持っていますが、最初の2つのニュースは、現時点では閲覧できなくなっています。

最初のサウジのニュースは、platts という McGraw-Hill (アメリカの有名なメディア企業)が運営しているそのサイトの会員になれば閲覧できるかもしれません。(McGraw-Hill は出版社として有名ですが、その他に例えば、Standard & Poor's の親会社なんかもやっています)

3つ目のニュースは現時点でも参照可能です。

上記3カ国には巨大油田 - ガワール、ブルガン、カンタレルなど - があることで有名です。これらは他の大型油田より1桁大きい産油量を伝統的には誇っています。これらが減耗し始めたら、影響は深刻なはずです。

まだまだ証拠が足りません。私の疑いが正しいかどうか分かるのは、ずっと後になってからのことでしょう。