ブラジルは現時点では世界最先端のバイオエタノール先進国だと私は思います。

この国ではさとうきびから製造しています。

第1次石油ショック後の1975年から製造を開始していると読みました。今年からブラジルは原油を量的には自給できるようになりましたが、長い間輸入に依存していて、第1次石油ショック当時は日本と同様、大きな問題になったようです。

当時の軍事政権はさとうきびに目をつけました。

さとうきびを農園で収穫すると、搾り機に突っ込んで搾り汁を取り出します。それを煮詰め不純物を取り除いて白砂糖を得ます。

ついでに言うと、搾り汁そのものを飲むこともできます。私は幼少期に東南アジアのある国に住んでいて、屋台で搾り汁を飲んだことがあります。おいしかったです。目の前で搾り機にさとうきびが吸い込まれていきましたが、その光景を今でも覚えています。

で、ブラジルの軍事政権は、さとうきびの搾り汁を砂糖の製造とエタノールの製造とに振り分けるようにさせました。

こうして、ブラジルのエタノール産業が勃興したのです。