前回書いたとおり愛のない家庭で育った。
高校を卒業して「新聞奨学生」でデザイン学校に進学しました。
新聞奨学生とは新聞業務をしながら学業を両立する制度。
読売、朝日、毎日、産経、日経、中日の大手新聞社には昔からあるのです。
新聞社の奨学会が半額から全額まで学費を負担してくれます。
しかし不人気で奨学生が集まらず、雇用をやめる新聞店は加速しています。
◆大まかなスケジュール
2時・・・朝刊
5時・・・朝食
8時・・・学校
16時・・・夕刊
18時・・・夕食
19時・・・集金
21時・・・風呂
23時・・・課題
指定寮なので、玄関はひとつ。女人禁制。
水道なしの四畳半。(エアコンもない、ただの四角のなにもない部屋)
洗濯機、風呂、トイレ、洗面所もひとつ。(掃除当番あり)
学校は16:40まであるので、早退します。
学業に支障が出まくり。
基本は親がいない学生とかの集まり。苦学生ってやつです。
週一回のローテーションで朝刊が休みですが、夕刊は休みなし。
新聞自体が朝夕刊がないのは、年に1回。
「新聞奨学生 実態」で検索してみると恐ろしい記事ばかり出てきます・・・。
途中で辞めるには、一括で奨学会にお金を返済する決まりなので、
苦学生の家族が返せる訳もなく、辞められるわけがありません。
その後、就職したところで出会った仲良くなった人に「何か悩みはある?」と聞かれ、
「家庭のこと」と答えました。
「すごいいいところがあるの!」とついて行った先は・・・そうです、あそこです。
次回へ続く。