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エロマシュマロのブログ

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face bookにて
八幡 和郎氏
高市政権の発足以来、厳しめの懸念を私が連発していると、いわゆるネトウヨを含む保守界隈から懐疑的な意見を多く戴いている。

しかし、私のポジションはまったく軸がぶれていないのであって不動だ。私は元来中道的だが、安倍元首相のような自民党保守派の首相と公明党の連立政権は悪くないと言ってきた。

つまり、グローバリゼーションの進展に応じた規制緩和とか、中国の軍事力強化や米国からの要求に応じての防衛力強化は不可避だから、それを推進する保守派の政権は悪くない。

とはいえ、調子に乗って行きすぎになるのは困るし、実施上でとくに弱者に配慮したきめ細かさは自民党が苦手なところだから、公明党が政権にいてくれると好都合だった。

また、選挙のことを考えたら、公明党と石破前首相では距離が近すぎて役割分担ができず、参政党や日本保守党、それになぜか右派ポピュリストへの迎合をはじめた国民民主党へ票が流れてしまった。だから、保守派の首相は悪くないし、高市さんは少し課題はあるが、公明党との関係を丁寧に扱えば大丈夫だと思っていたし、そういう立場も表明し、双方にお伝えしてきた。

それが、高市首相が公明党の度重なる警告を聞き流して連立解消に至らしめ、また閣外協力などの可能性も粗雑な言動で遠のかしているのでは、公明党にも責任がないとはいえないが、七割か八割は髙市首相の責任だと思う。

ともかく、自公連立政権というのはアクセルとブレーキがあるから、そんな間違いをしないという安心感があった。

しかし公明が抜けて維新が入るということになると、ブレーキなしでアクセルだけ。しかもアクセルがパワーアップしたものだ。もちろんいいこともあるわけだ。けれどもかなり危険なことにならないか、十分にチェックが必要かと思う。

もうひとつは、高市首相のことを昔からよく知っている立場からもいろいろ心配があるわけだ。髙市さんはうまくいっているときはどんどん小気味よく事を進めるが、行き詰まると不貞腐れてしまうところがある。

今回の斉藤代表とのやり取りも、慰留するとか連立離脱しても引き続き協力をというのではなく、ひたすら相手に対する愚痴を並べていた。

トランプ大統領とは今回は無難に乗り切ったが、これはゴマをすっただけで厳しい交渉をしなかったからだ。これがトランプから無理難題を突き付けられた時、同じようなことにならないか。現実に連立交渉という大事なところで悪い癖が出てしまって最悪の結果を招いたのだから、二度とこんなことがあってはならない。

一般に権力者が大きな間違いを犯さないためにブレーキ装置を持つことは必要不可欠だ。それは大目に見るべき問題ではない。私は安倍元首相の保守路線も、公明が閣内にいるしその価値を安倍元首相も理解尊重していたから、まあ安心していた。

公明が抜けた保守派政権はブレーキなしのダンプカーみたいなもので、よほど監視しないと危険だというだけだ。

たとえば、台湾有事にしても、高市首相が毅然としていたら中国は手を出せないだろうというようなものではない。逆に高市路線で事態が進むことを恐れて先手を打たれる危険もあるから、老練な外交が望まれる。

また、自衛隊や米国基地の動きについて軽率な判断を防ぐために、公明党閣僚がいったんでも意見をいう余地があったほうが安心だ。

台湾については、長く関わってきた立場でいえば、彼らも中国に対して断固強硬に対抗しようなどと思っていない。そもそも国名を中華民国から台湾に変えることすらできない。ただ、今の気楽な立場を継続したいだけだ。

ウクライナのように米国や日本の後押しで独立を守るために戦う気などない。何より証拠に、ウクライナ紛争開始以降、議会の多数派は野党国民党に交代しているし、新しい国民党の代表は「私たちは中国人といえる台湾を」をスローガンに当選した。かつて中国の3分の1くらいだったGDPは20分の1。ひとりあたり所得も数十倍から二倍強にしかならず、生活水準もそれほど変わらない。

それから、私は自民党に対して公明党を支持しているという立場ではない。公明党に単独政権を担う能力など今のところないからだ。現状の日本においては、自民公明の組み合わせがいちばんいいと思っているだけだ。

維新についていえば、自公維なら問題ないと思っている。ただ、自維だけでは暴走トラックにアクセルをもうひとつ付けたようなものだと思う。国民については、連立などということではなく、堂々と自民党に代わる選択肢を示し、核になるべく時間をかけて成長してほしいと思っている。まず最初には立憲民主党に代わって野党第一党になることだ。