今日はディサービスの日。

週に一度のディサービス。　
母ちゃん、
『ディサービス』の理解はしているみたい。

「行きたくない」
と言う。　

だからいつも、　
「知らない人達とおしゃべりして、気晴らしになっていい所よね～」

「あそこのご飯は身体にいいものだから　食べて帰っておいでね～」

そう言うと、　

母ちゃんも
「そうね～」

そう言って行く気持ちになる。　


母ちゃんは単純だから　　毎回同じような事を言って、送りだす。　

いつも溶け込んで　
楽しくやっているみたい。　

母ちゃんの為になるなら、色んな事を体験させてあげよう、　と思う。　

天気がいい日にする事。

天気がいい日には必ず外にでる様にしている。　

母ちゃんも家の中にいるより、外が好き。　

一緒に洗濯をほす。　
シワが気になる母ちゃん。時間をかけて、　
ゆっくりと丁寧に伸ばしている。　

私は見守る。　

母ちゃんはきれい好き。　だから、
今度は玄関の汚れが、　　気になったみたい。

掃除をする母ちゃん。　

生き生きしている。　

きれいにもなるし。　

私も嬉しい。　

「終わったらお茶を飲もうか～？」

そう言うと、

「そうね～」と言って、　気分が良くなる母ちゃん。　
「母ちゃんありがとうね～。」

いつも感謝の言葉を言う。　
だって母ちゃん、
喜んでるから。

ちょっと いい話。

母ちゃんとドライブしていた、ある日。　

景色をみながら母ちゃんが「いつも色々してもらってばかりで、ありがたいね～。何かお礼しないとね～」

そう言った。　

私はぐっと涙をこらえて。「母ちゃん。何もしなくていいよ。いつまでも元気でいてくれたらそれでいいよ。」

母ちゃん、泣き出した。　
私もつられて一緒に泣いた。　

病気に負けず、長く長く生きていてほしい。

そう思った。