今月初旬、自宅付近にケシの花が群生している、との話を耳にしました。早速現場に行ってみると確かに、ケシの花と思われる美しい花が咲きほこっていました(残念ながら撮影を失念!)。この時点では違法なものなのか判断できませんでしたが、情報提供者は、この場所で不審人物を目撃していたこともあり、不安な様子だったので、私はその場で警察に連絡。程なく警察官が駆け付け私は現地を案内しました。

 警察官の説明で、このケシが違法であることが確認できましたが、自生してるものなのか?犯罪目的の栽培によるものなのか?については警察も判断できない様でした。警察はこの場で地権者へ連絡、地権者によると「自身の土地のケシの花の自生は承知している。駆除するために除草剤を撒いても効果がない。」とのことでした。それでも事件性が完全に否定されたわけではないため、今後の捜査に支障を来す可能性があるとして、ケシが群生している場所は公言しない様に言われました。

 

(後日現地を撮影。既に花弁は大方散っていた。)

 

 私もネットで調べたところ、アツミゲシという「植えてはいけないケシ」である事が確認できました。以下は北海道羽幌町のホームページから引用したものです。余談になりますが下段左側のオニゲシはこの季節、私の庭にも咲いています。

 

 私が撮影した現地の写真を拡大すると確かに上の写真上段中央と同じです。 

(群生していたケシはアツミゲシという「植えてはいけないケシ」)

 

 その後の捜査で警察は事件性はないと判断したようです。アツミゲシはアヘンの原料になりますが、現在アヘンを精製したところで余り利益にならないとのことでした。犯罪者は当然のことながらリスクを冒すからにはハイリターンを求めます。そうするとアヘンは割に合わないそうです。一方で現在増えているのが大麻とのことでした。最近は中学校にも蔓延していて警察は対応に苦慮しているとのことでした。その背景には「手軽さ」があるようです。習慣性もなく、芸能人やスポーツ選手も度々その使用を巡ってマスコミを賑わしていることが背景にあるのでしょう。

 時を同じくして、二宮町も大麻・ケシに対し注意喚起しています。広報にのみや今月号(令和4年5月号 P13)では5・6月を撲滅運動期間として発見次第連絡するよう訴えています。

(大麻・ケシ撲滅を訴える「広報にのみや」の記事)

 

 ただ、皆さん、この記事をご覧になられてどう思われます? 発見したら問い合わせてくれと言われても、写真の一つもなければ分かりませんよね? 参考までにアヘンの危険性について解説した動画を紹介します。