コーチングを通じて、素敵な組織・人間関係を作るには -5ページ目

会社の人間関係

会社で社内旅行(アウティングというのだそう)が企画された。


香港2泊3日ツアー、ということらしいが、全員同一日程というのはリスクが高いとかで、前半組みと後半組みに分けるとか。

あと、部屋もツインになるそうだが、申し込み時に指名をすれば、仲の良い人と同室にできるとか。


…とまあ、数多くのオプション選択があるのだが、基本的に、「行かない」という人が多いらしい。


わざわざ、会社の人と土日を共にするのは嫌…とのこと。


自分は社歴が短いので、そんなに親しい人がいないせいもあるが、社歴が長くても、会社で親しい人は居ない、とか。


まあ、会社には友達を作りに行くものではないのだが、この冷め切った状態は、とても旅行を企画したぐらいでは、解消できなさそうである。


それにしても、家内に話をしても、「社員旅行で香港なんて、羨ましいわー」と言いつつも、「でも、実際問題、いろいろ考えると、お金をもらった方がいいわ」ということもあり、贅沢な悩みを持ってしまった、ということである。


それにしても、こういう人間関係の人が、「組織風土を明るくしましょう!」なんて、コンサルティングをしている、というのも寂しいものがある。


ちなみに、自分は、2泊ぐらいなら気にしないで済むと思っているので、気軽に参加しようと思っているが。

第三者に言ってもらう…とは。

今、ある会社の子会社の調査をしているのですが、その親会社への報告が昨日ありました。


相手:自分達が普段思っていることが、調査結果としても出てきていますね。

    では、これを、客観的な意見として、子会社に報告してください。


調査結果を評価していただいたことはありがたいし、報告の機会が与えられたのもありがたいのですが、

それより何より、自分達の存在価値って何か改めて認識できました。


それは、「クライアントが普段思っていることを、「第三者として」言ってもらう」ということ」なんですね。


確かに、先日、自分の友人に家内を合わせる機会があったのですが、自分が普段から家内に言っていることでも、友人が、「客観的に言う」だけで、妙に説得力、家内にとっては「納得感」があったようでしたし。

危機意識

今、ある会社のコンサルティングを行っているのですが、その中で、どうも普遍的な法則(?)にたどり着きました。


緊張感の無いコミュニケーションをしている会社は、やっぱり業績が悪い。


ある会社にある研修を行ったのですが、非常にわきあいあいとしていました。

ただ、緊張感が無かったので、ちょっと気になっていたのですが、案の定、あまり業績が芳しくありませんでした。


以前は、自由闊達なコミュニケーションが良い、と思っていたのですが、この「自由闊達」の意味を取り違えるととんでもないことになります。


これは、ごく近い身内の中で自由闊達ではなく、横の部署や上司などに対しても、「苦言が言える」「厳しいことが返ってくる」自由闊達さなのなかなぁ、と思えるようになりました。


ある本で、成長している企業は、「ぴりぴりした中にも、明るさがある」ということを伝えているものがありましたが、たぶん、従業員は、会社自体は緊張感があるものの、成長感を感じられることから、その厳しさも前向きに捉えられる、ということなんでしょうね。


実家が商売をしているのですが、儲かっている時の両親の夫婦喧嘩は、聞いていて辛らつでしたが、楽しそうでした。儲かっていないときは、傷をなめ合っているだけで、良いコミュニケーションとは捉えられなかったですから。


視点の高さ

今、同じ会社の別の部署のマネージャーさんと仕事をしています。


そのマネージャーさんの視点が高いのが、ちょっと羨ましい…。


ただ、自分の考えと比べると、抽象度が高いので、

クライアントにとって「実行性が高いかどうか」は別なのですが、

最初の「動機」は、「問題がたくさんあります!」っていう方が、関心を持ちやすいですもんね。


自分の業務に凝り固まっていると、きっと視野が低く・狭くなるんでしょうね。


精進しなくちゃ、素敵な人にはなれないかな。


ただ、以前だと、人の素敵な所を素直に受け入れられない自分がいましたが、最近は、吸収しよう、指摘ありがとう、と思えるようになりました。

年の功ということですかね。

タオクラブ

先日、タオクラブ、という所に行ってきました。

田口先生が、主に「歴史からビジネス・リーダーのあり方を考える」というテーマで、講演をなさっている会です。


先日、直接話を聞く機会がありましたが、その中で、痛感したことは、

「我々は、「歴史」を学んでいるのに、その中身までは知らない」ということです。

年号とか、登場人物、歴史上の事件名などは知っていますが、それぞれの「意味」については、考えたことはありませんでした。


急にそれを勉強しろ!ということでは無いのですが、たとえば、現在においても、耐震偽装事件とかがあったら、それから「何かを学ばなければならないと思います」が、なぜか登場人物とかの話にしかなりません。


そういった意味で、歴史はたまた、今の事件・現象などから、自分なりに何かを「解釈する」くせをつけないといけないかなぁ、と思いました。


昔は、「年をとったら自然と歴史が判る様になる=高齢者は歴史を知っていて当然」と思っていましたが、自分が39歳にもなって、高校時代以上に歴史が判っているとはとても言えません。

自分で学ぼうとしないといけないものなんですね…。

自分って消費者?

昨日、外食産業の企業の方とお話しする機会があったのですが、その時「本社の人の意思決定」についての話がありました。


店長:外食産業を好んで就職する人は、お客様の声を反映させたいんですよ。

    なのに、本社の人は、自分がイチ消費者であるかのように、

    「好き・嫌い」とかで判断するけど、それが何割の人を代表するって言うんですか!

    ターゲットの消費者じゃないのに、自分の好き嫌いで判断して欲しくないんですよ。


…うーん、なるほど。

これは、外食産業だけなく、すべての企業にあてはまるかも。


消費財のメーカーの商品企画の人とかって、きっと自分も「イチ消費者」なんて思っているかも知れませんが、たぶん、お米を家で炊いたことが無い人が、お釜とかの企画をしているんでしょうね。

「お客の立場に立つ」という認識は正しいけど、自分の考えが「消費者代表」である、という錯覚は起こしたくないですね。

発想の枠を変えること

離職率の高い組織の組織風土調査を行い、満足度は30%と、低いものでした。


…で、これを「悪い」として今後の課題を検討しようとしていたのですが、社長さんに報告したら、「問題ない」とのこと。


自分達一般人の発想では、「悪い」かも知れませんが、別に会社の業績も上がっていて、人も潤沢に採用できるのであれば、「離職率の高さ」は確かに問題ない、ということになります。


じゃあ、問題が無いのか、というと、社長さんが悩まれていることは別にあって、自分達の経営を下支えしてくれる水準のスタッフ(準経営者)がいない、ということでした。


したがって、我々が提案すべきものは、更に会社を良くする為に、準経営者が定着する・育つ、マネジメント環境を整える、ということになりそうです。


この話は、このプロジェクトとはまったく関係ないコンサルタントの人と話していて気づきました。


「社長に提案をする、ということは、相手よりも更に高い視点で物事を捉え、発想をかえることですよ」と言われ、現業にあくせくしてしまっていたので、自分達の分析結果を是とする方向でしか物事を考えられなくなってしまっていたのですね。


発想の枠を変えなきゃ。

革新的なアイディアとは

現在、次世代経営者育成の研修プログラムを検討中なのですが、別のマネージャーさんと打ち合わせる機会がありました。

そのときの会話で…


自分:何か、こう、画期的なというか、斬新的なアイディアを出させるような力をつけたいのだけど…

相手:そういうことを、研修でできると思っているの?

自分:他の革新的な事例を研究するとかでは無理ですかねぇ

相手:結局は、HOW-TOということで、そこから出るのはモノマネだけしか無いですよ

自分:うーん、では研修の限界?

相手:そうじゃないでしょう。基本的に、「案」はあっても、それを実行する/やりきる力が必要なんだと思いますから、それを補うようにしてみてはどうでしょう…

自分:確かにそうですね。


…ということで、やり切る力、をどのように引き出すのか、を考えることにしました。

それにしても、NHKの「ご近所の力」とかでも、「斬新なアイディア」を知ることに自分の興味が移っていますが、どちらかというと、それを実現する「粘り強さ」みたいなものが欠けていることに気づかないといけませんね。

都合の良い解釈

人は、自分の都合の良いようにしか解釈しない、というのを最近良く耳にしていたのですが、非常に判りやすい現象に遭遇したので、お知らせします。


自分の同僚の話なのですが、ある会社に転職活動をしていたようで、結局はそれが破談になったのですが…。


■事実

営業のマネージャーで応募した所、断られた。

シニア(マネージャーより1つ下のグレード)コンサルタントで応募した所、断られた。

営業のシニアで、オファーが来た。


■本人の言い分

コンサルタントマネージャーオファーが来たが、断った。


…と言っていました。

ずーっと、本人の言い分しか聞いていなかったので、それを信じていたのですが、

たまたま彼が転職活動をした先の方から、転職活動の経緯を聞く機会があったので、事実を知ることができました。


それにしても、都合の良いところだけをつなぎ合わせると、自分が傷つかなくて済むからなのでしょうが、やっぱり人って、自分の耳に痛いことは、聞かないようにしてしまっているんですかね。




人の話を聞かない人

私の上司に、新しい方が来ました。


その方と面談をしたのですが、とにかく人の話を聞かないんです。


一応、話す側としては、話のストーリーとして、「起承転結」みたいな感じのものを想定しているのに、「転」のあたりで、もう、話を遮って、自分の知っている話をしてしまうので、ちっとも「思った通りの方向」に話が進まないのです。

まあ、これはしょうがない、と思っていたのですが、もっと判りやすい状況に遭遇しました。


先日、お客様の所に行ったのですが、


お客:コンンシーというものを…


上司:コンピンシーですね。


お客:で、そのコンピンシーが、


上司:私が知っているコンピンシーは、…


…って、お客様が「テ」って言っているのだから、それに合わせてあげなさい!って感じでした。


そんなくだらないことで、言い張ったってしょうがないのだから…と思っていたのですが、

人の言っていることすら復唱できないのは、そもそも「人の話を聞かないからか…」と、ますます納得してしまいました。


自分も注意しないといけませんね。