今日は母の話をしようと思う。

 

母も本を読んでいる方だと思う。僕が物心つく頃には図書館に一緒に行って、本を借りていたし、狭い団地住まいだったけど、本がそこそこあった。


特に母は絵本や児童書を多く持っていた。なんて書いてあるか全く読めなかったが絵がすごく綺麗な海外の絵本も何冊かあった。

 

特に記憶に残っているのが、七匹の鬼が虹を食べると言う絵本でなかなか絵が不気味だったのを覚えている。

ただ、配色がすごく鮮やかで子供ながら目を奪われた。

 

その絵本が読みたくなったので、

 

母に連絡してみた。 → 母「見つからなかった」

 

本屋で取り寄せ出来るか聞いてみた。 → 本屋「絶版です。再版の予定もありません」

 

Amazonで調べてみた。 → Amazon「新品はありません、中古なら定価二倍ぐらいの価格です」

 

市の図書館にあるか調べてみた。 → 図書館「ありません」

 

色々調べた結果、隣市の図書館になら、あることが分かった。

 

早速、隣市に車を走らせた。

 

約20年ぶりに手にした絵本は、あの頃と変わらず、鮮やかな色で僕を迎えてくれた。