どの国も、自国の領空が侵犯されそうになると、
空軍機が緊急発進(スクランブル)して守ります。
自衛隊のスクランブルの回数は、
2004年度は141回だったものが
2014年度には943回と、
10年で7倍近くに増え、
今や平均すると毎日2.6回です。
ちなみに、以前は日本の領空に近づくのは
ロシア機が最多でしたが、
この数年は中国機が急増しています。
防衛省は15日、
領空侵犯の恐れがある航空機に対する
航空自衛隊戦闘機の緊急発進(スクランブル)が、
2015年度第1四半期(4~6月)は
計173回だったと発表した。
統合幕僚監部によると、
国別では中国が最多の114回、
ロシアが57回。
中国は東シナ海周辺を飛行する戦闘機、
ロシアは日本海や北海道周辺での
情報収集機が多かった。
また、尖閣諸島周辺領海への
中国船の侵入も後を絶ちません。
平均すると1ヵ月に3回、
2~3隻で日本の領海に侵入しており、
それは昨年秋に安倍首相が周近平主席と
首脳会談した後も減っていません。
かつ、一昨年1月、中国艦船が
海上自衛隊の艦船に対して
火器管制レーダーを照射しました。
実際には攻撃こそ実施されなかったものの、
ミサイル攻撃の標的にされたのです。
これが現実です。
自衛官や海上保安官は
リスクに晒されながら任務を遂行しており、
彼らの強い責任感によって
日本の安全が支えられているのです。
しかし、彼らの職務意識に頼ってばかりでは
万全とは言えません。
だからこそ、安保関連法案を整備して、
国のシステムとして対応できるようにして、
彼らのリスクも減らすことが必要なのです。
私の息子も現職自衛官です。
現職自衛官の父として
「安保法案」を断固支持します。