南海トラフ地震に備え
大阪府内各地で防災訓練
阪神大震災の教訓を生かし
南海トラフ巨大地震に備えるため、
大阪府は20日、府警、自衛隊などと
府内各地で防災訓練を行った。
陸上自衛隊第36普通科連隊は
大阪市阿倍野区の日本一高いビル
「あべのハルカス」の屋上に
災害対応用の通信機材を設置する
訓練を行い、手順を確認した。
ハルカスは高さ約300メートルあり、
周囲の建物などで
通信が遮断される可能性が低く、
最先端の耐震性能も備えている点を重視した。
ヘリコプターで屋上ヘリポートに
通信機材を運搬したほか、
1階から約1600段の階段を使い、
約1時間かけて機器を運んだ。
一方、府警は大阪市此花区の
舞洲消防訓練用地などで
救助作業訓練を実施。
地割れした穴に落ちた車両から
警察官が、けが人に見立てた人形を救出した。
また、府は大津波警報が
発令された想定で訓練。
公共交通機関もストップしたとして、
担当職員が徒歩や自転車で庁舎に参集した。
松井一郎知事も緊急登庁し、
災害対策本部の運営手順などを確認した。