山本太郎が
「天皇陛下に直接手紙を渡してはいけないという
認識を持っていなかった」というのは事実だろう。
国会議員として不勉強も甚だしいが、
今回の山本太郎の行動を支持する人間が
10何パーセントかいるということは、
10人に一人以上は
「いけないこと」だとは思っていないことになる。
その原因はやはり、日本国憲法であり、戦後教育であり、
マスゴミの報道にもあると私は思う。

皇室典範では、
天皇、皇后、太皇太后、皇太后の敬称は「陛下」
皇太子、皇太子妃、皇太孫、皇太孫妃、親王、親王妃、
内親王、王、王妃、女王の敬称は「殿下」と定められています。

この「陛下」と「殿下」にはそれぞれ意味があるわけですが、
戦後教育を受けてきた国民の多くは、
また、正確な皇室用語を使えない(使わない)
マスゴミの影響もあって、ほとんどの人が知らないと思います。

昔は、高貴な方に言葉や書面や物を捧げるとき、
直接では畏れ多いので、
御座席の側にいる近侍の人にまで差し出し、
取り次いでもらうというのが礼儀でした。
昔の御殿などでは、主人は御殿の奥におり、
「その側」「次の間」「階段上」「階段下」に
それぞれ臣下の者がいて、
我々は階段の下にまで進み、
それからそれへと取り次いでもらうわけです。

天皇に対し奉っては、御殿の陛の下、
つまり庭先までしか進めず、
皇族方に対し奉っては御殿の下まで、
大臣の場合は座席(台閣)の下までしか
進めないという事になっておりました。
そこで、「陛の下にいる侍臣にまでもの申す
殿の下の侍臣にまでもの申す」という意味で
陛下」「殿下
あるいは「閣下」と言うのです。

日本国憲法下で「主権在民」「平等」の名のもとに、
そういった教育はされなくなり、
マスゴミは「陛下」「殿下」を「さま」にして
報道しているのですから、
皇室典範で定めても、
常識として分かっていない人が生まれても仕方ない。

できれば、この山本太郎不敬事件をきっかけにして
文部科学省は「皇室用語」を義務教育で教えること、
また、マスコミにも皇室報道は
正しい「皇室用語」を使うようにさせるべきだ。

特に形として残る新聞よりも
垂れ流しのテレビ報道の方が
「皇室用語」の乱れがひどい。
ほとんど作為的なまでになのである。